友だちがここに来る日
午前中の空は、昼を過ぎればすぐにでも崩れてきそうな気配だった。
蒸していたけど、風が気持ち良く吹いていたので、草取りと蔓返しを少しした。
黙々と手を動かしていると、頭の中には昨日のことが巡ってきた。
昨日は4年ぶりに高校の友人たちと集まって、
昼過ぎから夜中まで、5人でたっぷりお喋りしてきたのだった。
仕事のことや、PTAや地域での役割、子どもが就職したとか辞めたとか、
ダンナがハゲたとか、お腹が出たとか、
心配事の種は、まぁどこも似たようなものね、という感じだ。
体に変化のある年代だし、それをわかって貰えないもどかしさも一緒。
「そうそう」と言い合っていると、心がどんどん軽くなった。
まるで毎日会っているみたいに喋って笑って、
家に帰るとまもなく日付けが変わったのだから、
今日は休みをとっておいて正解だった。
かぼちゃが出来てた!
ナスと調理用トマトを収穫出来たので、シンプルラタトゥイユでも作るか。
つるなしインゲンの花。かわいい。
みんなもそれぞれ頑張ってることがあって、なかなか会えないけど、
「今度、南山行ってみたいな」と言ってくれたのがとても嬉しかった。
みんなにも来て欲しいな。
景色を見て欲しいし、空気を吸って、
思い切りリラックスしてって欲しい。
そうそう、京王線に乗れなかった友だちには、
ここでポスター見せてあげられるな。
みんながここに来るのを想像していると
いつもより軽やかに歩けた気がするのだった。