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1981年のサイモンとガーファンクル

securedownload (2)
映像があると書かずに見てしまうので、 古いレコードを聴きながら書いています




そろそろ物を減らそうというような年齢になって、レコード収集が止まらない。
困ったことだ。
そこで、なにかで帳消しにするよ、という姿勢をダンナに示すために
数年に一度の、ちっさい押入れ整理である。


毎日開けているような場所だから、ダンボールをひとつふたつと出したところで、
今回の戦果がいかに小さいかは、手に取るようにわかる。
毎度おなじみ、『はがきの箱』は、泣いたり笑ったりしながら時間ばかりかかり、
減った分だけ状差しから移ってくるから量は減らない。


お次は、「もうこれ捨てようぜ」の常連、VHSテープと8ミリビデオテープの箱を開ける。
ハンディカムで撮った8ミリのほうはDVDにダビング済み。ただの保険(なんの?)だ。
またしてもうやむやと蓋を閉じ押し入れに戻す列に並ぶ。

VHSは毎回捨ててきた。
少しづつ、「もうこれ見ないよな」と決断して、断腸の思いで減らしてきたのだ。
それゆえ、今やここにおわすは精鋭部隊。
子供の保育園、学童保育の保護者会から配られたものや
ローカル局で放送された中学の卒業式のテープは同じものが2本あった。
サッカー韓国代表のW杯のが数本。
息子がヴェルディのエスコート・キッズをした試合を放送した各局のスポーツニュースを撮ったモノ。
音楽モノは2本しかない。


ねぇこれ、ダビングしてないと思うんだけど。
さすがに検閲官もコドモモノには弱い。
まじか?!とかなんとか言いながらVHSのデッキを居間に運んでくる。


あれ、それ動くんだっけ? というか、まだこの家にあったのか~、と心の中で呟く。
リモコンが壊れた上、テープがよく噛むようになり捨てられる運命に決まったのは何年前のことだったか?
わたしはわたしで、実家で見せてもらえばいいやとテープを残しておいたのだが、
ダンナの方も「今度捨てる」と言いながら、部屋にちゃっかりしまっておいたらしい。
それを先代のHDDデッキに繋いで、あーでもないこーでもないとやって、やっと映った映像に
「え、映り悪い!」と吠えている。
当たり前だ。
今のテレビは映りが良すぎるくらいになっていて、それに慣れた目には昔の映像はザラザラに見えるのだろう。


だが、そのテープがたまたまだったのか、目がなれたのか、
20年の時を越えてあの頃の人たち(自分たちも)と少しづつ再会していると
画質のことなどまったく気にならなくなり、ただしみじみと楽しめた。


音楽もののひとつは、 「サイモンとガーファンクル セントラルパーク」と
雑に手書きしたテープだった。
あれもこれも手放して、なぜこれが? 正直そう思いながらデッキに入れてみると
コンサートはすでに始まっていて、ふたりはお馴染みの佇まいで歌っている。
一回も目にしたことがない人なんて地球上にいるのかしらと思うほど当たり前に並んでいて
一回も聴いたことがない人なんてこの世にいるのかしらと思うハーモニーを響かせて
何十万人という人の目が注がれる中で、あの頃のままに。

あ、これか、この曲だけ聴こう。
そんなつもりで中腰で見始めたが最後、
もう1曲、もう1曲と腰を落ち着け見続けて、ある瞬間ふっと胸の奥からこみ上げる。
これ、すごく好き!
胸がぐっとなって、頬が火照るような感覚。
と、同時に思い出している。
前に見たときもそう思ったのを。


前の時は、画面の中の二人と変わらない年代だったかもしれない。
もう何度目になるのかな、この時のこの人たちに恋するのは。
今日は、かわいらしくさえ見えるサイモンとガーファンクル。
初めてのように恋してしまうんだ。
だから、このテープはずっと残ってるんだ。


1981年9月の再結成コンサートだから、
わたしが実際に見たのはこの翌年の二人だった。
おそらく初来日で、わたしより大盛り上がりする少し年上の人たちがチケットを一緒にとってくれて、
まだドームになる前の後楽園球場の最後方の席にずらっと陣取って、大勢で観た。
どんな名曲も拍手も、まるで輪唱のようにぐるぐる回ってすり鉢の底から上ってくるので合わせようがなく、
コンサートを観に来てる人たちを観に行ったような思い出。
二人の姿なんて観たと言えないほど、米粒より小さかった。
でも、画面の中の観客は50何万人。
声だって届いているのだろうか。


今までそんな風に思ったこともなかったけれど、
初めて聴いたときから
ぜんぜん間に合わなかったサイモンとガーファンクルに
一番近かったのがこの頃だったから
何度もこの時のふたりに恋してしまうのだろうか。
後楽園で見えなかったふたりの表情まで見られるビデオを
押入の中で見つけては、繰り返し、繰り返し。

















結局、今回の片付けでは数本のテープが廃棄になり、
2本あった卒業式のテープは、その頃からの付き合いの(ママ)友だちとの飲み会に持っていくと
喜んで貰われていった。




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この記事へのコメント

- TC - 2018年03月20日 10:12:52

コナラさん

こんにちは。

サイモンとガーファンクルは自分から率先して聴いたことはないのですが、おそらく母親が好きだったから家にレコードがあったのだと思います。(カーペンターズも同じく)
耳障りの良い優しい声のボーカリストとしては今でも愛され続けている筈です。

自分も実はクロゼットの中にVHSやカセットテープが結構残っています。
古いものなら中学生時代の物、VHSは東京の阿佐ヶ谷に住んで居た頃にテレビ番組を録画した物。トンネルズやたけしの元気が出るテレビのダンス甲子園なんかが録画されていた気がします(笑
観る訳じゃないのですが、そのまま捨てられずに未だにクロゼットの中のダンボールの中で寝ています。みんな同じような感じなのですね。

カセットテープでは自分がバンドでボーカルをしていた頃の物があり、それは絶対捨てられない宝物です(苦笑

自分もそれなりにライブを観に出かけましたが、コナラさん程、その時の事、その瞬間の事を細く描写することが出来ないのが残念です。
そうであっても若い頃に聴いた音楽っていつまでも体の中に残ってますよね。

- 櫟コナラ - 2018年03月21日 16:50:53

TCさん

こんにちは。
こちらは、まさかの雪の春分の日になりました。
午前中はけっこうな勢いで降っていて、積もってしまうかと心配でしたが
今は雨になり、少しホッとしています。

S&Gは、スタンダードな音楽としてずっと身近にありながら
なにかの瞬間に、いつも聴いてるのとは違った音楽のように響いてくる時があります。
冬の始まりになると増えるのですが、このテープを見つけたときはその何倍も、
いちいちドキッと出来るのですから、わたしって幸せ者だなぁと思いますよ(^_^;)

カセットとビデオ、両テープはなかなか減らないですね~。
ビデオテープは大きさから言っても、減らせば場所も相当空きそうなのに。
あ、でも、この辺は狭い日本の住宅事情とそちらでは違うのかなぁ?

でも「宝物」という響きはテープが似合う、そんな気がします。
DVDは、ちょっとニュアンスが違うんですよね。

- TC - 2018年03月22日 10:46:35

コナラさん、

こんにちは。

東京雪が降ったらしいですね!
もう4月がそこまで来ているというのに雪とはびっくりです。
こちらも今年の冬は雨が降らないと言っていたら、最近になってから小雨が降るようになってきました。
今日も予報では雨だったのですが、結局降らずじまいになってます。

サイモン・ガーファンクルやカーペンターズって、何年経っても、自分が何歳になっても心穏やかに聴ける、また心を穏やかにしてくれる音楽だと思っています。
毎日の生活で思い出さなくても、疲れた時には聴きたくなるのが、自分にとってはカーペンターズなのです。

カセットってなぜか執着してしまうようです。
CDが発売されるまで、レコードからダビングして作ったテープ、手間がかかっているからでしょうか。

住宅事情も影響しているのでしょうか。
うちは土地の広さはそこそこですが、家自体はそれほど大きくないというか、小さい家なのです。
広さはそこそこというのは、南カリフォルニアの住宅地の平均サイズという意味です。
土地が同じでも庭が狭く、家の敷地面積を大きくして、2階建の家だと生活坪面積は相当広くなりますよね。

- 櫟コナラ - 2018年03月23日 10:19:28

TCさん

こんにちは。
手間! いい言葉だなぁと思います。
とくに最近は手間暇かけて・・ということの楽しさがわかってきたような、
これも年齢を重ねたからこその楽しみと感じていますが。

Easy come, easy go
なんて歌もあったような♪

手間をかけたものや、手間がかかるものは、
やはり愛着が湧いたり、面白みがあるってことなんでしょうね。

- TC - 2018年03月23日 10:44:12

コナラさん、

こんばんは。

なんでも便利になった世の中。
カセットにダビング出来たことにしたって、当時にしたら「便利になった」ことだと皆感じていたのだと思います。
でも今考えると、カセットにダイビングすることは「手間」なんでしょうね。
自分も今から過去を振り返った観点で文章にしたので、「手間」と書いたのだと今感じました。

easy come easy go
心が穏やかになれる言葉ですね。
人生は慌てても、怒っても、どうにもならないことが多いです。
この言葉のように気楽に生きていきたいものです。

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櫟コナラ

Author:櫟コナラ
里山と多摩川のある街で暮らしています。
家にいる時は、音楽かラジオをかけて、パンを作ったり、ネコと戯れたり。
うまく子離れしている・・つもりなんですが・・・。

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