ストーンズ来日のせいで、ざわざわです

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 8年ぶりの来日で盛り上がるストーンズの初日(2/26)公演を観に
東京ドームへ行ってきました。
 前回の来日時は、お土産付きプレミアムシート発売に反発して行かなかったので、
わたしにとっては11年ぶりのストーンズでした。


 その間に映画 『SHINE A LIGHT』を大スクリーンで観て、行かなかったことを大いに後悔し、
映画を軽い気持ちで勧めた娘からは、
「今度ストーンズが来たらぜったい行きたい!」と宣言されていたので、
今回の来日が発表になったときは、勢いよくゴールデンサークル席も申し込みましたが、
当然ながらハズレました。
 でもがっかりする気持ちと一緒に、ほっとしたのも正直なところ。
3人分だと24万円ですから! 



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 待ち合わせの時間より、早めに到着するように出かけて、
22番ゲート前の広場で、ストーンズを観に集まって来る人たちを、しばらく眺めていました。
 こんなに余裕を持ってドームに行けたのは、考えてみれば初来日の時以来です。


 それにしても、どこを見ても無難な格好の人しかいないな。
物足りなさに、24年前の光景を思い出していました。

  
 あの日は、まるで‘60や‘70からタイムスリップしてきたような、
さもなくば、その生き様をこの日のためにずっとキープしてきたというような人たちが、
日本中からこの広場目指して集結していました。


 時はバブル全盛期。そのど真ん中で奇跡的に叶ったストーンズの初来日の初日。
待たされ続けてきた、わたしより10も20も上の年齢の人たちが
当時30才だったわたしを、まだ子供扱いするように、
バブルなんて気色の悪い時代に染まることなんてないさ、と
長髪にロンドンブーツだったり、イージーライダーみたいな格好で闊歩していて、
それは、開いた口が塞がらないほど愉快なひとときでした。


 あれから24年、みな小綺麗に除菌され、揃いのベロTシャツにタオルマフラーという出で立ちは、
さながら日本代表戦か、フェスのお決まり? そんな風に50代のおばはんには映るのでした。



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 エラソウに言うわたしも、2003年ver.のザラメをまぶしたようなベロTでしたけど、
清水の舞台から飛び降りる覚悟で、9800円だったかを支払ったのに、
次の出番が11年ぶりという、哀しい事実。
 生涯このTシャツで来ますよ、ストーンズには。と固く誓いました。自分に。



 それでも娘には「派手な大人がたくさんいて楽しいね~!」と映っていたようですが、
自分にはベロは似合わんと、いつものお気に入りのTシャツでした。


 
 24番ゲートの回転ドアを通り、耳に気圧の変化を感じながら、
1階スタンドのてっぺんからステージを見ると、わっ、小っさい!
でも席を目指してどんどんと降りてゆくと、10列目は7列目!? で、
3塁側の、かなり横から目線ですが、肉眼でちゃんと見える!席に到着。

 
 会場に流れているブルースに気をよくして、
1杯の生ビールを回し飲みしながら会場を見渡していると、
娘くらいの年齢の息子さんとお父さんとみられる二人連れが何組も目に付きます。
 わたしたちも初来日の時は、まだ1才になったばかりの娘を両親に預けて観に来ましたが、
まさか娘と観に来る日がくるとは、夢にも思っていなかったことで、
それが叶うことにもストーンズの凄さを感じてしまいます。
 

 会場がほぼ埋まり、開演予定時間の18時半を過ぎた頃から、
BGMが終わるたびに、期待を込めた歓声が沸き起こるようになり、
それが何回か繰り返されます。
始まるかどうかの、このドキドキがライブに来る醍醐味のひとつではないでしょうか。


 そしてついに、ついにライトダウンして、始まりの時がやってきました。



 力強いパーカッション、赤い照明が照らすステージに、
最初にドラムに座ったチャーリーのシルエットが確かに見えました。

 声をあげたいのに、爆音に叩かれ声が声になりません。

 何から始まる? 
全身耳になってイントロを待つ短いような長いような時間。
この瞬間が味わいたくて、ここにいるんだなぁ。
 

 そう思った時に、曲が始まりました。
全身で待った1曲目は、 GET OFF OF MY CLOUD。
意外な曲でしたが、ストーンズのキャリアの長さでは
殆どどれをやっても、そんな印象になるのでしょう。
そんなことはどうでもいい。
掛け合いでは、早くもピークのような一体感。


 ミックは、もしかしたら、前に見たときよりも何倍もエネルギッシュで、
ピョンピョンと、まるで小さな男の子のようにジャンプする姿は、
キュートで「かわいい!」と言ってしまいたくなるほど。

 『Shine a light』で、アップで観たのと同じ躍動感が伝わってきて、
数時間前に家のテレビで観た45年前のミックが、年齢を重ねるとこうなるとは
どうしても結びつかないのでした。



 It`s only Rock`N`Roll(But I like it)
Tumbling Dice と、ライブ定番曲が続いた後、不意打ちがきました。
Wild Horses。
この曲をやることが不意打ちなのかどうかは、正直わかりませんが、
泣けてしまったことが、まったくの不意打ちでした。

 
 続くEmotional Rescue も意外中の意外で、定番曲しかやらないだろうという
意味のない予想は嬉しくも裏切られたのです。


 
 このくらいまでは、自力で覚えていられた曲順ですが、
ここからはロッキング・オンのサイトで確認しました。

 Doom and gloom 。
 ストーンズのライブが、懐メロ大会だったことはありません。
いつも新しいアルバム名を冠したツアーで来日し、新曲を聴かせてくれました。
今回は、これが最新曲 でしたね。

 Bitch ファン投票をして選ばれたということですが、当日出発直前に知ったので投票できず。



 ミックが、今まで観たよりもさらにパワーアップしている印象なのに対して、
キース、もしかして元気がないんじゃない?という不安は、
キースの曲の中でも、かなり好きな Slipping away を聴いても払拭できずに終わりました。

 ミック・テイラーの登場が、この曲だったことは驚きましたが、意外性ということでは
「もしかしてTime waits for no one やったりして」と期待させられました。
残念ながらそれは叶わなかったですが。

 ゲイリー・ムーア3人分くらい。
と最近の姿を知らないダンナに言っておいたのですが、「本当だ」と一言返ってきました。
45年って、変わる人は変わるんだ。 
いや、むしろそれが普通のことで、ミックが特殊なだけですよね、きっと。

 続けて歌うキースの Before they make me run。
今まで、ステージを正面から観られることが多かったので、
今回のように横からだとキースとロニーの目配せとか、
ちょっとした表情が見えないので、そう思ってしまうのかもしれないけれど、
やっぱり今日のキースはお茶目が足りない。


 Midnight Rambler で再びテイラーさん登場。
いや~、圧巻って言葉はこういう時に使うのだと、手に汗がすごくて、
涙にしろ汗にしろ、自分ではまったく制御できなくなってしまいました。


 思い入れのある Miss you ではなく、
思いもしない Paint it black での号泣。なんじゃ、自分。

 すでにリサ・フィッシャーの曲と言っても過言ではない印象の Gimme shelter 。
パワフルに歌が歌えたら、どんなに気持ちがいいかと憧れます。


 Start me up はここできたか。
何曲目で聴いても、すごろくみたいに「始まりに戻る」だったらいいのにといつも思うんですよね。


 でも、Brown sugar , Jumpin` Jack flash と大盛り上がりで続けば、
終盤が近いことを感じざるを得ず、
実際、一度終わってしまったのかと思いました。

 そこでステージが真っ赤に照らされ、スクリーンでは屋敷が燃え上がり
Sympathy for the devil で ミックがビッグバードのような衣装で現れました。
 本当に、この人どこまで進化するのだろう。
無駄を削ぎ落とした体は、まったく疲れ知らずのようで、
もしかしたら、既にターミネーターなのかもしれない。


 アンコールまでの時間、本当にへたり込んでしまう人が多い客席を見て、
オーディエンスも年を取っているのだから仕方がないとも思う反面、
ちゃんとストーンズを受け止めるくらいに、タフでいたいと強く思いました。
運動不足のくせに、思うだけは思うのです。



 アンコールでは地元のコーラス隊を迎えるのが、このツアーの企画のようで、
選ばれし日本人男女混成コーラス隊が、晴れの舞台で You can`t always get what you want を共演。
この大観衆の前で歌う経験は貴重ですよね。


 そして、聴きたいけど、聴きたくない Satisfaction 。 
まだまだ終わらないで欲しい。
I can`t get no!

I can`t get no!

I can`t get no!
 
no no no!!



 見事なステージに大満足で、人ごみの中、水道橋に向かいました。
   
 これで終わりにできればいいのですが、

 今回、ざわざわ雑記にしたのは、
どうにもこうにも、ざわざわが収まらないのです。



 祭りの後の淋しさはいつものことですが
今回、やけにざわざわしてしまうのは、
コンサート前夜にBSで放送された、45年前のハイドパークコンサートを
行く前に半分と、翌日残り半分を観て、
今まで漠然と思っていたことが、よりはっきりしたからです。



 本当に見たかったのは、あの頃のストーンズだよね。
あ、言っちゃった。


 ストーンズなんか、寂れたロック喫茶の片隅でタバコをふかして、
ジャリジョリいう古いレコードで聴いていればいいんだよ。


 来日するといえば躍起になってチケットを取り、
行けば、あの包容力に抱かれて気持ちよくなれるのは確かなのに、
心の隅っこの小さな声は消えたことがないのです。


 最近見かけないあの時の兄さんたちは、
とっくにそうしているのかもしれません。


 それはまったくの見当違いかもしれませんし、
単純に楽しめばいいじゃん、Rcckじゃないなぁと笑われそうですが、
 ささっと、3日間やって、
とっととベロマークの飛行機でバイバイしてくれたらいいのに。

と、
 
まだしばらくは、ざわざわな日々を過ごすことになりそうです。

 


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この記事へのコメント

- TC - 2014年03月02日 01:48:52

おはようございます。

とうとう見て来られたのですね!!!
きっと素晴らしい時間を過ごされたのでしょうね。

ブログ読ませてもらって、自分の部屋の空気が重くなるくらい、会場の熱さが伝わって来ました。ライブって言葉にして説明出来ないくらい素敵な空間ですよね。

- 櫟コナラ - 2014年03月02日 10:45:16

TCさん おはようございます。

 長々なブログを読んでいただき、ありがとうございます。
ライブは本当に言葉にするのがもどかしいですね。

 読んでいただくには、こんなにこと細かに書く必要もないかと思ったのですが、
ずっと何年か経って自分が読み返した時のために
わざわざ曲名を全部入れました。

 初来日時は無理としても、もっと早くブログを始めて、記録しておけばよかった。
そんな風に思ったものですから。


 

- TC - 2014年03月03日 01:04:55

おはようございます。

はい、ライブステージと言う物は全く別物ですよね。
・・・上手く言葉に出来ませんが、迫力と言うか臨場感と言うか。
絶対、”来て良かった!”って思うのは確かです。

昔ライブのLPを買った時に雑音や観客の叫びが入ってたりとかで、スタジオレコーディングの方が良いと思った事がありました。
でも、それは音楽をレコードで聴いたらどうか?と言う比較であり、実際にその音楽(演奏等)を聴くのであれば、やはりライブの迫力に勝る物は無いでしょうね。
特にそのライブに行く事が出来たのであれば、そのLPやDVDが欲しいものです。

- 櫟コナラ - 2014年03月04日 19:44:14

TCさん

 そうですね。
わたしも、最初はライブ盤って、どうも馴染めないところがありました。
でも高校時代にクリームのライブを聴いてからは、
スタジオ盤とは違う魅力を感じ始めました。

 あの頃の自分に、将来はビデオやDVDで、
気軽に我が家でライブが観られるなんて言ったら、
びっくりするだろうな~と思います(^^ゞ

 

- TC - 2014年03月05日 00:35:25

おはようございます。

DVDやyoutubeなんか、夢にも思わなかったものが今では当たり前ですものね。
今回の日本ツアーのDVDは間違い無くリリースされるとでしょうし(日程や他の編集はもちろんあるでしょうけど)是非入手されるのが良いと思いますよ。
ものすごい思い出になる事は違いありません :)
ツアー、本当に良かったですね!なんか、自分の事の様に嬉しいです。

ちょっとしたブログ始めましたので、宜しければ遊びに来て下さい。
http://ameblo.jp/hbtc/

素敵なブログですね! - 櫟コナラ - 2014年03月06日 12:33:26

TCさん こんにちは。

 さっそくブログ拝見しました。
まさしく、待望の!って感じがします。
日本に居ながらにして、カリフォルニアの風景を日記で楽しめるなんて嬉しいです。
写真のどれもが、絵葉書みたい。

 あのご兄弟の写真にはクスッときますね(^^)
 
これからも、ちょくちょくお邪魔させていただきますね。

 

- TC - 2014年03月07日 00:18:20

おはようございます。

ブログ観て下さったのですね、ありがとうございます。
適当に思いついた事を書いてます。
なかなか皆さんの様に上手に書けてないと思うんですが・・・

またアドバイス等宜しくお願い致します。

- 櫟コナラ - 2014年03月07日 17:08:04

TCさん  

アドバイスだなんて、とんでもないです。
楽しみにしています(^^)

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櫟コナラ

Author:櫟コナラ
里山と多摩川のある街で暮らしています。
家にいる時は、音楽かラジオをかけて、パンを作ったり、ネコと戯れたり。
うまく子離れしている・・つもりなんですが・・・。

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