雨に流れたお花見 雨の中の植樹

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 おとといの金曜日は、こんなにいい天気で、山桜もチラホラ開花して、
今日、予定していた一の森への植樹とお花見のための準備に勤しんでいた。



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 どんぐりから育てたクヌギやコナラ。挿し木で育てたヤマツツジ。
先週は工事中の街用に初めて出荷して、ようやく今週自分たちの森へ。



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 そのために、エッチラ オッチラ 穴を掘った。
ここは3メートル越えの篠竹がびっしりと生えていたので、
葛や笹の根っこが網の目のように走っているので簡単にはいかない。



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 重労働の後は、咲き始めた山野草で一足先にお花見して、
今日はサポート会員さんたちとのんびり楽しむつもりだったのに。


 残念ながら雨で中止。
去年もこの日曜日は雨だったなぁ。
幼稚園の子どもたちとするはずだった、「ヤマツツジの苗を植えよう会」の予定が流れたっけ。

 


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 それでも植樹はしようと集まった。
もうそろそろ葉っぱが開いて、樹木の活動が始まってしまうからと。

 雨の山もいいものです。しっとりと落ち着いて。
春雨じゃあ、濡れていこう・・

 そんな優雅にいくかいな。
苗木を掘り出しただけで、合羽もズボンも泥だらけ。
メガネが曇って、帽子がズレてもそのままガマン。
泥だらけの手袋、なにか触れば被害は拡大。



 
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  本降りの雨、ものともせずに、1本1本植えてゆく。
 



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  やっぱり畑より、ここが似合うね。
   

 
  植物には恵みの雨だからと作業をしたけれど、
お陰で重たい水を運ぶ手間が省けて、
わたしたちにも恵みの雨だった。



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 雨の中、いい笑顔だ。
早く帰ってお風呂にしよう。

 そうそう、次は防水カメラにしないとな~(^^


 家に着くと風も強まり嵐の様相。
得したような午前中を思い出してニヤニヤ、妙な充実感に包まれて、
今日植えた木が育った森なぞ想像してみたりするのでした。










 
 
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ポールのファンはいいなぁ

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ストーンズの祭りの後を、スルメを噛むように楽しんでいたのに、
ミックの恋人が自死したというニュースを聞いてからは、
まるで喉にゲソが引っかかったようにすっきりせず、
レコードを聴きたい気持ちになれずにいました。

 その上、父が入院したり(今では回復しましたが)、
里山での用事も次々と立て込んで、
気が付けば、音楽不足の3月が終わろうとしています。

 レコード聴きたいな。
今朝、本当に久しぶりにそう思いました。


 それで、今話題のポールの曲を聴こうと思い、
このアルバムを出してきました。


 1976年のライブアルバム、WINGS OVER AMERICA。


 ポールの再来日決定は、驚きましたね。
ミックですっかり上書きされていましたが、
去年の来日時、その若々しさと溢れるパワーには目を見張ったものでした。


 でも、まさか、こんなにすぐに再来日するなんて。
会場が国立競技場というのも、この時期、なんとも言えないものを感じてしまいます。


 元気過ぎるミックを見て、最後の来日じゃないかもね、次もあるかもね、
そんな夢をみていたストーンズファンや、
まして、公演直前だったオーストラリアのファンからすれば、
ポールの僅かな期間での再来日は、羨ましくて仕方がないニュースでしょう。


 ポールのファンはいいなぁ。


 それがわたしのスタンスで、
数十年来、ポールの大ファンの友人のために、
チケットを取る手伝いをしようかな、と思っていたのですが、
今、3枚組の SIDE FIVE まで聴いて、


 行ってみちゃう?


そんな気持ちが芽生えてきました。


 でも、17500円は・・・考えものだな~。


 





 

下北沢お花見野球団 9回裏のお願い

若い頃に下北沢で飲み屋をやっていたことは、
ブログの中にもちらほらと書き散らしてきましたが、
実は、あの頃のことを小説にまとめて自費出版したことがあります。

 店をやっていた時から、いつかこの日々を書いて本にしたいと、
割と当たり前に考えていたのは、ちょうどその頃定年退職した父が、
退職金で思い切って趣味の山歩きの本を自費出版して、
近しい人に配っていたのを目にしていたからだと思います。

 その頃は、店を辞めるなんてまだ考えてもいなかったですし、
大変なお金がかかるのも知っていたので、いつかは、くらいに考えていたのだと思いますが。

 数年後に、様々な理由が重なり、思いのほか早く店を閉める決断をしました。
一旦東京を離れて山形で暮らした時には、本のことを考える余裕もありませんでしたし、
再び東京に戻って来てからも、たまに思い出すことはあっても、書き始めるきっかけがなく、
平凡で忙しい毎日に埋没してゆきました。

 そんなある日、哀しい知らせが入りました。
下北沢で弟分のように思っていた男性が、バイクの事故で亡くなったのです。
30代になったばかりの若さで、小さな子どもを残して、突然人生が終わってしまった彼の無念を思うと、
楽しかった頃のことを思い出すのも辛くなり、下北沢のことは考えないようにしていました。


 当時わたしは、暗室で電子部品の検査をする仕事をしていたのですが、
たまたま検査する部品が途絶えて、みなが部屋から出ていき、一人になった時、
ラジオから、アースウィンドアンドファイアーが流れてきました。
 
 アース・・あおちゃんが好きだったな~。

 亡くなった彼の人懐こい笑顔がいやでも思い出され、泪が堰を切ったように出ました。
哀しいのに、宇宙のファンタジーは楽しい思い出を甦らせます。
やっぱり書いておかなきゃねぇ、生きてるうちにさ。
亡くなったあおちゃんが背中を押したのだと感じました。

  スラスラと自分でも不思議なくらい、書き出しの文章が湧いてきました。
お客さんたちと作っていた草野球チームの試合の朝のシーンです。

 その日は仕事が暇だったお陰で、終業までに数枚のメモ紙に書き留めることが出来、
その日の夜から、子どもたちが寝た後に、小学生の娘の机を借りて書くのが楽しみになりました。


 まだ息子は保育園児でしたし、日中一緒に遊べない分、
夜は布団の上で一緒に本を読むのが日課だったので、
復活出来ず気が付けば朝だったり、学校の保護者会やサッカーの役員で忙殺されているうちに、
何ヶ月も書けないパターンに陥ったりで、4~5年が過ぎました。

 なんでもやりかけで投げ出す悪い癖が出て、またこれも中途半端なまま終わるのかと
自己嫌悪に陥っていたとき、新聞で初めて電子書籍という字を見ました。
 紙の本にするよりかなり低価格で出来る、という説明を読んで、
これなら、と単純なわたしは、またやる気が起きてきました。

 メモに書いたものをまとめている最中に、ワープロが壊れてしまい、
買い替えに行った店の人に、ワープロはもう先がないと言われ、
これからはパソコンの時代ですよと勧められるままに、
使いこなせるわけないけどなぁ、と思いながらもパソコンを購入したので、
珍しく、時代の先端をゆく(とはいえ当然型落ちですが)機器が、我が家にはあったのでした。


 早速、「まだ書きかけですが」と問い合わせると、メールで添付して送ってくださいとの返事がきました。
添付? いったいどうやるの? そんなスキルしか持っていなかったわたしは、
うまく送信できて、たちまち編集者が読んでくださったことに、めちゃくちゃ感動しました。


 電子書籍というより、紙媒体の本にする方が向いていますね。
そんな言葉に、おだてられた申は再び木に登り始めると、なんとか書き終えて、
文芸社という自費出版大手で、協同出版というかたちで本を出す決心をしました。

 協同とはいっても、作る分は自費で、書店への営業を文芸社がしてくれるということですから、
ダンナにも許可をもらい、利子のつかない借金を父に申し込んでのことです。
父は二つ返事で貸してくれました。

 
 プロの方と校正を重ねたり、装丁を頼んだ友人と何度もやり取りした作業は楽しく進み、
2002年6月に800部の本が出来上がりました。
 50冊の本が宅急便で自宅に届いた時のことが、昨日のことのように思い出されます。
野球を一緒にやった人や昔からの友人に送って、しばらく懐かしい交流が賑やかになりました。


 その後文芸社からたまに来る封書は、電子書籍化への営業ばかりで
その後の本の売れた冊数の情報などは一切なかったので、
何年か経って、一度だけ問い合わせをしてみましたが、
出版社ではどのくらいの在庫があるかは、わからないという返事でした。


 そういうものなのか~とそのまま何年も音信不通になっていたので、
先日届いた封書は本当に久しぶりで、どんな用事だろうと開封すると、
「出版契約期間満了のお知らせ」でした。
今年の6月15日で満了になるという通知と、
在庫を引き取る希望があるかという確認でした。
希望があれば、満了後に本代は無料、送料をこちらが負担で送ってくれるということです。


 初めて在庫数が知らされました。
 31部。

 700部は、どなたかが買って読んでくれていたのか~。
ずいぶん前に自分の手から離れてしまった子どもの現在を知らされたような気持ちで、
じわ~っとゆっくり嬉しさが広がりました。


 31部の引取りは、「もちろんします」とすぐに記入しました。
でもまだ投函できずにいます。


 いわゆる印税などは、一銭も入ってこないので、
そんなことではないのですが、
なんか、悔しいな~。と思うのです。


 6月までに、0とはいかなくても、限りなく0に近づけたい、そんな気持ちです。


 20年近く前に書いた文章は、今よりさらに拙いですし、
人生最初で最後の本と気張って、事細かに書き過ぎてもいます。
下北沢になんの縁もない方には面白くもない話かもしれませんが、
誰にでもあったような一時期を思い出していただける気はします。


 9回裏、満塁、一打走者一掃の危機を背負って、
一球入魂、ど真ん中ストレートで勝負します。


「下北沢お花見野球団、よかったら買って読んでください!」


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下北沢お花見野球団

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きのこの手伝い

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 山の入口にあるキノコの栽培林。
南ちゃんの会が発足した頃は、雑木林の持ち主でもある‘お父さん‘を手伝って、
植菌やホダ木の並べ替えをした。

 そのお父さんが亡くなってからは、山の行き帰りに気になりつつも、
なかなかこちらからは言い出せず、声がかかるのを待っていた。
そして、今年嬉しいことに、息子さんが声をかけてくれて、また手伝うことになった。



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 枯れ枝を燃やし、焼き芋や形の悪いしいたけを焼きながら、
お父さんの話を聞くのが楽しかった焼き場には、枯葉が溜まり、


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 寒冷紗も、雪でボロボロに。


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 今日は、人数が少なそうと心配していたのに、
新しく来てくれた人や、久しぶりの人、別の用事で山に来ていた人などが次々に集まり、
使い切った山桜をどかし、枯葉を掃き、



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 寒冷紗も掛け替え、


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 溜まりに溜まった枯葉や枝を、たくさん燃やした。



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 大勢でやると、お昼までにはかなり片付く。



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さぁ、ここでおいしいナメコを育てよう。
アプリじゃないよ、リアルなめこ(^^)


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 お昼の後、みんなで散歩をしていると、フキノトウを発見!



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 ポカポカ陽気の一の森。
18度までいってるね。
富士山は当分お預けだ。



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 その一の森の入口のすぐの所で、大きな松が倒れかけていて、
これから散歩の人が増える季節に危険だからと、
じゅんさんとキコリさんは、朝から伐採作業をしてくれていた。

 ただ、この大きな木を引っ張るのは二人では無理と困っていると、
通りかかった自転車の人たちに会長が頼むと、快く手伝ってくださったそうで、
とても助かったと言っていた。
それもその筈、その中の一人の方が年輪を数えたら、64才だったそう。
なんと、じゅんさんと同い年の松の大往生。


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 道を塞ぐこともなく、見事な方向に倒れていた。
天晴れ\(^^)/




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 あ~、今日は疲れた~。
でも、メンバーがたくさん集まって、
作業がどんどんはかどって、
天気も良くて、
焼き芋も美味しかった、最高の日曜日だった。


そら豆とジャガイモ 南ちゃんの畑仕事

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 11日の火曜日は、素晴らしくお天気の良い日で、
もみじさん宅で芽を出した13本と、
うちのベランダで芽を出した3本の
計16本のそら豆を畑に地植えした。

 そら豆が出来たら畑でビールで収穫祭・・
そんな想像が簡単なほど暑くて、
草取りをしていると背中が汗ばむほどの陽気。


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 バラバラっと蒔いた‘のらぼう菜‘とほうれん草は間引き、
蕪とブロッコリーは最後の収穫をして、畑の季節が入れ替わっていく。



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  キコリさんがくれたカゴ。風情があるなぁ。
どんな風に使い込んでいくのか楽しみだ。


 平和に山を降りて、アンさん宅でお昼を食べていると母から電話が入った。
急いで実家に行き、父を救急車で病院に連れて行くことになるとは、
人間は一寸先のことでさえ、わからないものだ。

 幸い父の状態は落ち着いて、今日は弟が来て母と病院に行ってくれることになり、
わたしは山へ行くことが出来た。


 今日の山は寒くて、冬に逆戻りしたようなグレーな景色。
あれから3日しか経っていないのに、
無機質な病院での時間があまりに長く感じたせいか、山が懐かしくさえ思える。



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 今日は、じゃがいもの植え付けの日。
若い男性も二人来てくれたので、耕すのはお任せして



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 女性陣は、半分に切って、灰をまぶす。



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 堆肥を取りに行くと、口コミ効果?


 今年はさらに増えていたカブトムシの幼虫。
申し訳ないけど、新しい寝床を作って、移ってもらいました。


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  堆肥の上にタネ芋を置いて、



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 スペシャルブレンドの肥料を置いて、土をかけて




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  無事、植え付け終了。



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  雑木林からいただいた栄養で、おいしい野菜が作れる。

 いつまで続けられるだろう。


  北海道に旅立つトシくんが、またここに帰って来た時にも

 はい、おみやげ と渡してあげられるように

 続けていければいいけれど。 




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 昨日の陽気に騙されて、咲いてしまったのか、
 
開ききらないクサボケのオレンジ色が、

そこだけ春みたいに明るかった。


  



  
 

晴刈雨議の週末

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 おとといの金曜日、山に行ったら、スコーんと視界が開けて、
スカイツリーと東京タワーがひと目で見えるようになっていた。
暖かい割には視界良好。恐ろしいPM2.5も水曜ほどではなかったのか。



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 作業日はいつも暑いね、と上着を脱いで、伸びてきたえんどう豆にネット張り。
だけど残念、ネットが足らずに、作業はすぐ終了。

 

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 のらぼうも、収穫にはまだ早いし・・・


じゃあ、やっちゃう?
やっちゃおう!


と、向かったのは、カエデの広場。


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 畑を挟んだお向かいの雑木林、最近見違える程、きれいになった。
おじさまが一人で手入れしているのだけど、どうやらプロの仕事ぶり。
始末のひとつひとつに感心してしまう。


 
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 一方、こちらはなかなか手がかけられず、笹がぼうぼう伸びてきた。
ここは、南ちゃんの会が立ち上がって、初めて草刈りをした大切な場所で、
みんな内心、きれいにしたいと、うずうずしていたのだ。


 そこで、アンさん、もみじさんと3人で、何年振りかで足を踏み入れ、
何か出てるかもしれないねぇと、鎌でザクザク刈り始めると、
さらさんもニコニコ現れて、4人で並んで刈ってゆく。


「ミック・ジャガーすごいね。体型が変わらないねぇ」
「ロックスターは、ああじゃなきゃね」
「そうそう。ジュリーはダメだよね」
「がっかりだよね、太り過ぎ」


 ミックとジュリーがクシャミしたかは知らないけれど、
口も手もよく動く。


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 お腹が空いたら作業は終わり。
小一時間で、まぁまぁじゃない。
クヌギの林でお弁当タイム。



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 畑に戻るとじゅんさんが、ネギを収穫してくれていて、
ほんの少しのブロッコリーと、しなび始めた大根を持って今日は撤収。




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   ほころんできたね。

 
 お楽しみの散歩をして、山をぐるりと回ってくると、正面にはカエデの広場。



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「今日刈った場所、ちゃんとわかるね」
「周りもやったら、こっちくらい(おじさんの方)またきれいになるね」
「それにしても、気持ちがいい山だねぇ」
いつもの自画自賛で締めくくって山を降りた。



 そして、本当なら作業日の今日は、冷たい雨が降ってしまったので、
作業の後に予定していたミーティングを、急遽、場所を押さえてやることになった。
 

 今日の一番の議題は、南ちゃんの会の名称変更。
「南ちゃん」の本名は、「NPO法人 里山ゆうゆう倶楽部 南ちゃんの会」とずいぶん長たらしい。
それに、自分たちのことを「ちゃん」付けで言うのも、ハタから見たらおかしいことだし、
男性も参加しやすい名前にした方がいいのではないかということになったのだった。


 各自案を練って持ち寄って、アタマ突き合わせて熟慮の末、
新しい名前は、「NPO法人 里山プロジェクトみなみ」に決まった。
 うん、なんだか、チェーンソー持って、男性がぞろぞろ来てくれそう。
そうなるといいなぁ。

 でも、「南ちゃん」は、もう口癖だから、
呼び名はきっとそのままになりそうだけど。




  





           

ストーンズ来日のせいで、ざわざわです

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 8年ぶりの来日で盛り上がるストーンズの初日(2/26)公演を観に
東京ドームへ行ってきました。
 前回の来日時は、お土産付きプレミアムシート発売に反発して行かなかったので、
わたしにとっては11年ぶりのストーンズでした。


 その間に映画 『SHINE A LIGHT』を大スクリーンで観て、行かなかったことを大いに後悔し、
映画を軽い気持ちで勧めた娘からは、
「今度ストーンズが来たらぜったい行きたい!」と宣言されていたので、
今回の来日が発表になったときは、勢いよくゴールデンサークル席も申し込みましたが、
当然ながらハズレました。
 でもがっかりする気持ちと一緒に、ほっとしたのも正直なところ。
3人分だと24万円ですから! 



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 待ち合わせの時間より、早めに到着するように出かけて、
22番ゲート前の広場で、ストーンズを観に集まって来る人たちを、しばらく眺めていました。
 こんなに余裕を持ってドームに行けたのは、考えてみれば初来日の時以来です。


 それにしても、どこを見ても無難な格好の人しかいないな。
物足りなさに、24年前の光景を思い出していました。

  
 あの日は、まるで‘60や‘70からタイムスリップしてきたような、
さもなくば、その生き様をこの日のためにずっとキープしてきたというような人たちが、
日本中からこの広場目指して集結していました。


 時はバブル全盛期。そのど真ん中で奇跡的に叶ったストーンズの初来日の初日。
待たされ続けてきた、わたしより10も20も上の年齢の人たちが
当時30才だったわたしを、まだ子供扱いするように、
バブルなんて気色の悪い時代に染まることなんてないさ、と
長髪にロンドンブーツだったり、イージーライダーみたいな格好で闊歩していて、
それは、開いた口が塞がらないほど愉快なひとときでした。


 あれから24年、みな小綺麗に除菌され、揃いのベロTシャツにタオルマフラーという出で立ちは、
さながら日本代表戦か、フェスのお決まり? そんな風に50代のおばはんには映るのでした。



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 エラソウに言うわたしも、2003年ver.のザラメをまぶしたようなベロTでしたけど、
清水の舞台から飛び降りる覚悟で、9800円だったかを支払ったのに、
次の出番が11年ぶりという、哀しい事実。
 生涯このTシャツで来ますよ、ストーンズには。と固く誓いました。自分に。



 それでも娘には「派手な大人がたくさんいて楽しいね~!」と映っていたようですが、
自分にはベロは似合わんと、いつものお気に入りのTシャツでした。


 
 24番ゲートの回転ドアを通り、耳に気圧の変化を感じながら、
1階スタンドのてっぺんからステージを見ると、わっ、小っさい!
でも席を目指してどんどんと降りてゆくと、10列目は7列目!? で、
3塁側の、かなり横から目線ですが、肉眼でちゃんと見える!席に到着。

 
 会場に流れているブルースに気をよくして、
1杯の生ビールを回し飲みしながら会場を見渡していると、
娘くらいの年齢の息子さんとお父さんとみられる二人連れが何組も目に付きます。
 わたしたちも初来日の時は、まだ1才になったばかりの娘を両親に預けて観に来ましたが、
まさか娘と観に来る日がくるとは、夢にも思っていなかったことで、
それが叶うことにもストーンズの凄さを感じてしまいます。
 

 会場がほぼ埋まり、開演予定時間の18時半を過ぎた頃から、
BGMが終わるたびに、期待を込めた歓声が沸き起こるようになり、
それが何回か繰り返されます。
始まるかどうかの、このドキドキがライブに来る醍醐味のひとつではないでしょうか。


 そしてついに、ついにライトダウンして、始まりの時がやってきました。



 力強いパーカッション、赤い照明が照らすステージに、
最初にドラムに座ったチャーリーのシルエットが確かに見えました。

 声をあげたいのに、爆音に叩かれ声が声になりません。

 何から始まる? 
全身耳になってイントロを待つ短いような長いような時間。
この瞬間が味わいたくて、ここにいるんだなぁ。
 

 そう思った時に、曲が始まりました。
全身で待った1曲目は、 GET OFF OF MY CLOUD。
意外な曲でしたが、ストーンズのキャリアの長さでは
殆どどれをやっても、そんな印象になるのでしょう。
そんなことはどうでもいい。
掛け合いでは、早くもピークのような一体感。


 ミックは、もしかしたら、前に見たときよりも何倍もエネルギッシュで、
ピョンピョンと、まるで小さな男の子のようにジャンプする姿は、
キュートで「かわいい!」と言ってしまいたくなるほど。

 『Shine a light』で、アップで観たのと同じ躍動感が伝わってきて、
数時間前に家のテレビで観た45年前のミックが、年齢を重ねるとこうなるとは
どうしても結びつかないのでした。



 It`s only Rock`N`Roll(But I like it)
Tumbling Dice と、ライブ定番曲が続いた後、不意打ちがきました。
Wild Horses。
この曲をやることが不意打ちなのかどうかは、正直わかりませんが、
泣けてしまったことが、まったくの不意打ちでした。

 
 続くEmotional Rescue も意外中の意外で、定番曲しかやらないだろうという
意味のない予想は嬉しくも裏切られたのです。


 
 このくらいまでは、自力で覚えていられた曲順ですが、
ここからはロッキング・オンのサイトで確認しました。

 Doom and gloom 。
 ストーンズのライブが、懐メロ大会だったことはありません。
いつも新しいアルバム名を冠したツアーで来日し、新曲を聴かせてくれました。
今回は、これが最新曲 でしたね。

 Bitch ファン投票をして選ばれたということですが、当日出発直前に知ったので投票できず。



 ミックが、今まで観たよりもさらにパワーアップしている印象なのに対して、
キース、もしかして元気がないんじゃない?という不安は、
キースの曲の中でも、かなり好きな Slipping away を聴いても払拭できずに終わりました。

 ミック・テイラーの登場が、この曲だったことは驚きましたが、意外性ということでは
「もしかしてTime waits for no one やったりして」と期待させられました。
残念ながらそれは叶わなかったですが。

 ゲイリー・ムーア3人分くらい。
と最近の姿を知らないダンナに言っておいたのですが、「本当だ」と一言返ってきました。
45年って、変わる人は変わるんだ。 
いや、むしろそれが普通のことで、ミックが特殊なだけですよね、きっと。

 続けて歌うキースの Before they make me run。
今まで、ステージを正面から観られることが多かったので、
今回のように横からだとキースとロニーの目配せとか、
ちょっとした表情が見えないので、そう思ってしまうのかもしれないけれど、
やっぱり今日のキースはお茶目が足りない。


 Midnight Rambler で再びテイラーさん登場。
いや~、圧巻って言葉はこういう時に使うのだと、手に汗がすごくて、
涙にしろ汗にしろ、自分ではまったく制御できなくなってしまいました。


 思い入れのある Miss you ではなく、
思いもしない Paint it black での号泣。なんじゃ、自分。

 すでにリサ・フィッシャーの曲と言っても過言ではない印象の Gimme shelter 。
パワフルに歌が歌えたら、どんなに気持ちがいいかと憧れます。


 Start me up はここできたか。
何曲目で聴いても、すごろくみたいに「始まりに戻る」だったらいいのにといつも思うんですよね。


 でも、Brown sugar , Jumpin` Jack flash と大盛り上がりで続けば、
終盤が近いことを感じざるを得ず、
実際、一度終わってしまったのかと思いました。

 そこでステージが真っ赤に照らされ、スクリーンでは屋敷が燃え上がり
Sympathy for the devil で ミックがビッグバードのような衣装で現れました。
 本当に、この人どこまで進化するのだろう。
無駄を削ぎ落とした体は、まったく疲れ知らずのようで、
もしかしたら、既にターミネーターなのかもしれない。


 アンコールまでの時間、本当にへたり込んでしまう人が多い客席を見て、
オーディエンスも年を取っているのだから仕方がないとも思う反面、
ちゃんとストーンズを受け止めるくらいに、タフでいたいと強く思いました。
運動不足のくせに、思うだけは思うのです。



 アンコールでは地元のコーラス隊を迎えるのが、このツアーの企画のようで、
選ばれし日本人男女混成コーラス隊が、晴れの舞台で You can`t always get what you want を共演。
この大観衆の前で歌う経験は貴重ですよね。


 そして、聴きたいけど、聴きたくない Satisfaction 。 
まだまだ終わらないで欲しい。
I can`t get no!

I can`t get no!

I can`t get no!
 
no no no!!



 見事なステージに大満足で、人ごみの中、水道橋に向かいました。
   
 これで終わりにできればいいのですが、

 今回、ざわざわ雑記にしたのは、
どうにもこうにも、ざわざわが収まらないのです。



 祭りの後の淋しさはいつものことですが
今回、やけにざわざわしてしまうのは、
コンサート前夜にBSで放送された、45年前のハイドパークコンサートを
行く前に半分と、翌日残り半分を観て、
今まで漠然と思っていたことが、よりはっきりしたからです。



 本当に見たかったのは、あの頃のストーンズだよね。
あ、言っちゃった。


 ストーンズなんか、寂れたロック喫茶の片隅でタバコをふかして、
ジャリジョリいう古いレコードで聴いていればいいんだよ。


 来日するといえば躍起になってチケットを取り、
行けば、あの包容力に抱かれて気持ちよくなれるのは確かなのに、
心の隅っこの小さな声は消えたことがないのです。


 最近見かけないあの時の兄さんたちは、
とっくにそうしているのかもしれません。


 それはまったくの見当違いかもしれませんし、
単純に楽しめばいいじゃん、Rcckじゃないなぁと笑われそうですが、
 ささっと、3日間やって、
とっととベロマークの飛行機でバイバイしてくれたらいいのに。

と、
 
まだしばらくは、ざわざわな日々を過ごすことになりそうです。

 


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プロフィール

櫟コナラ

Author:櫟コナラ
里山と多摩川のある街で暮らしています。
家にいる時は、音楽かラジオをかけて、パンを作ったり、ネコと戯れたり。
うまく子離れしている・・つもりなんですが・・・。

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