一の森からのダイアモンド富士

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 何年前からか、一の森からダイアモンド富士を見たいと話していた。
仲間の一人によると、それが今日、明日くらいとのことで、
今日は夕方に近い午後、山に出かけて行った。

 既に3人がひと仕事して、お茶タイムにするところへ合流(^^)
おしゃべりの後、富士山方面に背を向けた斜面で、
笹刈りや、篠竹の切れ端を拾い集める作業をする。


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  今日は汗ばむほどの陽気で、富士山すら見えず、
みんなが「今日は見えないんじゃない」と言う。
でも、シルエットは間違いなく見えるからと、たまに振り向く。



 さぁ、そろそろ仕事をおしまいにしないと、
夢中になってるうちに日が沈んじゃうよ。
冗談では済まなくなりそうだから、さっさとやめることにして
みんなで西を向く。

 そのうち、仲間が一人、また一人とやってきた。


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 いよいよだね。



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  眩しくて正視できない。したら危ない。


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  乱反射~。


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   そして、ついにシルエットが見え始めた。


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   わぁ、と息を呑む。


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   待っててよかったね。



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   一の森のシンボルツリーと。



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   富士山の向こう側が火事みたい。



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  そして静かに暮れてゆく。


 ほんの少し、左にソレていたようだから、
 また明日も見に行こう。
 天気が良いといいな。














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痛いとこだらけで、 Lend Your Love To Me Tonight

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  昨日山へ行ったら、こんなんなってしまっていた。



  
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  もう春が来ても、こんな景色には会えない。





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   新宿から30分で来られる場所にある里山。
  ハゲた山を見ていたら、街が押し寄せてきて
  飲み込まれてしまうのを感じた。


   その近さが良くも悪くも働く。



 
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   今日は、その新宿に、用があった。 
 

   間近で見上げると首が痛い。

 
   こんなビルが、いったい幾つ建っているんだろう。
   その中で働く人は、いったいどのくらいいるんだろう。
  

   写真撮ってるのわたしだけ?  それも、ちと痛い。

   アスファルトを歩き回って、膝も痛いし。

 

   ついでだからと、覗いた金券ショップ群。
   ストーンズのチケット、けっこう出ていたな。チクショウメ!
 


  午後3時の小田急線、区間準急は、とことこ各停のような走りで、
  帰り道は遠かった。
  




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   疲れた~。
  
   すっかり‘田舎のねずみ‘だな(^^)


   EL&Pを出してしまった。







  この曲を聴くと、なんだか‘包まれる‘ 気がする。

  

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   グレッグ・レイクのふくよかなお腹、じゃない、声ゆえに。
   

   カール・パーマーがかっこよくて、目が釘付けになったASIAのライブ・・・


   などなど考えていると、ちょっと疲れが取れてきた。

  
   
   昨日、山でもみじさんから「コーナー・ストーンわたしも持ってた」なんて言われたから、
   こんなこじ付けでもなんでも書いておくと、また、思わぬところから声がかかるかも。


ゆずの宿題

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 先週、82歳のキコリさんは、どら焼きとカステラ、
それに大きなビニール袋二つ分の柚子を持って、山にきてくださっていた。
 なんでも庭に柚子の木が2本あって、どっさり豊作だったのだそうで、
みんなで分けても、こんなにたくさんの柚子をいただけることになった。


 週の半ばに、初めて柚子ドレッシングを作ってみたが、使ったのはたった一つ。
さて、あとはどうしよう?と横目でチラチラ見ながら1週間が経ってしまったので、
予定もない今日は、柚子仕事に精を出すことにした。



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 取り掛かるまでは、どうも腰が重いのだけど、
始めると台所中に柚子の香りが漂って、楽しい気持ちでどんどん作業が進む。


 絞った果汁は製氷皿で冷凍庫へ。
皮は茹でこぼして、ピール用を残してジャムの準備。
袋と種もジャムの準備。



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 煮沸した瓶にジャムが収まったあとは、いつものお楽しみタイム。
鍋のフチにこびりついたジャムをお湯で溶かして、ホットドリンクでいただく。
あ~、喉にやさし~。
 あんこを作った時も、実はこれが楽しみで・・。
ちゃんと作るより、こういう残り物が美味しいのはなんでだろう?(^^ゞ


 
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 製氷皿では、なんともきれいな柚子氷が出来ていた。


 




 

STYXをもう一枚

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 スティクスでもう1曲あげておきたい曲があります。
かなり黄ばんだジャケットですが、大昔からダンナが持っていた1枚。

 結婚する前から、ダンナのレコードを聴いては、
いいなと思う曲をカセットに録音していたのですが、
おおよそ、こんな雰囲気のものを選んでいたように覚えています。





 この曲の入ったアルバムは、トミー・ショウが加入する前のもので、
トミーが加入することになった経緯が、この人の脱退だったのだと知ると、
もし、二人の交代がなかったら、
STYXは日本にコンサートに来るようなバンドになっていたのだろうか?と
考えてしまうところですが、
来日したとして、武道館など大きな会場ではなく、
中野サンプラザや渋谷公会堂、あるいは新宿厚生年金会館あたりで、
見られたのだとしたら、それもよかったかなという気もします。


 ネットで検索すると、John Curulewski (ジョン・クルリュウスキー)は、
1988年に37歳で亡くなっていました。


 彼の色がさらに濃く出ているというアルバム、
‘サーペント・イズ・ライジング‘は、残念ながら家にはありませんが、
中古レコード屋で探す楽しみが、一枚増えました。


 今回はこれでそろそろ、SYYXを棚に戻そうと思います。



チェーンソーの感触

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 昨日の南ちゃんの作業は、一の森の樫の木の伐採。
前もって倒す木は決めてあったので、キコリ班が素早く作業を進めてゆく。
南ちゃんの会には、ありがたいことに‘名誉キコリ‘さん(82歳!)がいる上、
昨日はずっと造園に携わってこられたベテランキコリさんも助っ人できて下さり、心強い。

 
  去年も1月のこの時期は、照葉樹の伐採だった。


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   (2013年1月20日)



 今年は晴れたけど、風が強く空気が冷たかった。
体を動かしていないと、寒さでどんどん体が強ばってしまう。



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 チェーンソーの音を聞きながら草を刈り、「お~い!」と声がかかると一斉に駆けつける。
もちろん倒す方向を考えてチェーンソーを入れているが、
いよいよの段階になると、みんなで木との綱引き大会。

 1本目は、思い通りのコースへ勢いよく倒れた。



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 太い幹をチェーンソーで丸太切りしている間に、
梢に近い方の枝をみんなで払う。



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  払う人、カントリーヘッジに運ぶ人、払っては運ぶ人。
もう慣れたもので・・



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    はかどるはかどる




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  見る間に樫は丸裸。
 その勢い、まるで久しぶりのマンモスの肉に群がるギャートルズ 笑



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 次の木は手で伐ろう!




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  ってことになって、千人針ならぬ千人ノコ!


   
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   はい、お見事!



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   今度のは、ちょいと強敵

  

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    写真撮ってないで引っ張らなきゃ



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 瞬く間に伐った大木を片付けると、
突如始まった、チェーンソー・レディース講習会。
説明を受けて、みんなで順番にオソルオソル体験してみた。
初めてチェーンソーを持って、レバーを握り、15センチほどの丸太を伐った。

 今まで、10センチくらいまでなら、のこぎりで伐っていたから、
あんなに簡単に、きれいに伐れるなんて、クセになりそうな快感!

 南ちゃんのレディースに、こんなもん持たしたらいかん!
山が丸裸になるでぇ( ̄▽ ̄)と笑って、男性にお返しする。



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 1日中富士山がきれいに見える=寒い。でも嬉しいので、風を受けながら昼ご飯。
笑ってないと凍えるので、ずっと喋って笑って甘いものを食べる。
女の幸せだな。



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 午後も何本か伐る。


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  とても82歳には見えないキコリさん。
ラッタッタでおうちに帰ってお昼を食べて、午後も大活躍。




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   伐った、伐った・・・ふぅ~、充実感。



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   すっきりしたね~


   お疲れさまでした。



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   左側の‘こんもり‘が、見納めになるかもと、何度も振り返り目に焼き付け

   山を降りた。


  

Styxの風変わりなジャケット

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 Styxのアルバムを何枚も、何回も繰り返し聴いても飽きがこないのは、
もうひとり、曲作りにもボーカルにも長けたトミー・ショウがいたからだと、
つくづく思う。

 デニス・デ・ヤングの曲と声が、どこまでも伸びやかで明るく、
背中をポンポン叩いてくれるようなのに対して、
トミー・ショウは哀愁を帯びた声で、アップテンポな曲でさえも陰りが見えるところに惹かれてしまう。

 中でも『クリスタル・ボール』は、Styxの中でも突出して好きな曲だった。









 『ボート・オン・ザ・リバー』は人気があり、
自分の聴きたいタイミング以外にも耳に入ることが多かったせいか、
曲の表面をなぞっていただけだったのかもしれない。
今回、久しぶりに聴いてみると、素直にすぅっと沁みてきた曲の一つだった。


 そうなのだ。
素直さが足りないから損をしてきたこと、きっとたくさんあるのだと今になって思うけど、
そのことを素直に認められる年になったってこと、か(^^ゞ


 このレコードジャケットも、特になんとも思ってなかったのが不思議なくらい、
そうとう変わってる。


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 外ジャケットは左右に開き、
 
 写真の中央で懐中電灯に照らされているのと同じものが内ジャケットになっている。


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 開いた外ジャケットの内側には、左右に歌詞が書かれ、
中央にはメンバーの写真。
トミーが可愛すぎて、女子高生の卒業写真みたい(^^)



 変わったものには、もっと疑問を抱いたり、
いちいち引っ掛かって突き詰めるような生き方をしてきたら、
も少し深みのある人間になれたでしょうに、残念ね。


 『コーナーストーン』から35年。
こんなジャケット、他にはない。



 
 

Styxが聴きたくてむずむず

 数日前からStyxが聴きたくてむずむずしていて、
昨日、ごそっと棚から引っ張り出してきた。


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 Styxを初めて知ったのがこのアルバムだったせいか、
プレーヤーにまず乗せるのは‘グランド・イリュージョン‘。
それが1979年の冬だったから、それから数年で大ブレークしたStyxが来日し、
横浜にコンサートを観に行ったのは・・・とググってみてちょっと驚き。

 1982年の1月12日だった。
頭ではない体内のどこかに、記憶装置があるのかもしれないな。


 20代の始めの頃は、定休日の火曜日に合えば、いろいろなコンサートに出かけた。
コンサートの後の心の持ちようもいろいろで、
大好きなアーティストと同じ空間にいられた幸せな時間が過ぎ、
‘祭りのあと‘のような淋しさを感じることもあれば、
たのしかった~!!と満足感だけで充満していることもあった。

 
 Styxのときは、帰りの首都高に乗ると窓を開け、横浜の夜景に向かって
「ありがと~!」っと大声で叫んだくらい、本当に楽しくて楽しくて、
シモキタに帰り、飲み仲間に合流すると、
「明日の武道館の最終公演、ぜったい行った方がいいよ!!!」と
くどくどとススメまくった。


 翌日、店でレコードをかけて余韻に浸りながら仕事に励んでいると、
武道館組が勝ち誇った表情を満面に浮べてやってきた。そして・・・

「今日はすごかったよ。デニス・デ・ヤングがステージでヒゲを剃り落としたんぞ~!!」
と言う。

 
 デニス・デ・ヤングがヒゲを剃るのを見たいという気持ちはなかったけど、
昨日あんなに盛り上がったのに、今夜の方が、もっと盛り上がったのね。
っと、ちょっと淋しいような悔しいような気がした。
 
 でも、それよりなにより、ススメまくったコンサートを観に行って、
あんなに楽しんできてくれたことを嬉しいなっと喜んで
わいわいと騒々しい中で仕事していた自分が
今は誰より羨ましく思えたりしている。



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 ♪ to carry on ♪ 


 しばれる ロックンロール

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 「ストーンズ当たったよ~」と、長崎在住のNやんが年賀状に書いてきた。
どこで見るんだろう、大阪かな? なんてダンナと話し、
久しぶりだから電話してみることにした。

「なに言ってんの? 東京ドームでしかやんないから、上京するんだよ」と言われ、
初めて、今回の来日公演は、たったの3回こっきりだと知ったのだった。
まったく、とんま丸出しだ。


 わたしがGC席で1日分と、娘がS席で3日分、3人分ずつ申し込み、
それだけで大丈夫かな~と不安がると、
「それで外れればそれまでだよ。元々GC席なんて関係者でほとんど埋まるんだから、公平な抽選じゃないし」
とだんなは言うが・・・。
 心配性のわたしは、締切ギリギリにS席を1日分追加で申し込んだ。
GC席を3日分申し込む勇気はなかった。いらぬ心配なのもわかっているのに。


  結果、そのS席しか当たらなかった。
そんな感想だった。
 2度目の来日の時、あの巨大なドームの最後尾から2番目で観た。あの席もSだった。
だから、S席が当たっただけでは素直に喜べなかった。


 それが、Nやんの言葉と、ネットで最速先行予約で25万件も申し込みがあったと知って、
年末ジャンボがかすりもしなかったわけだと納得した。
ツキを使い果たし、今年も貧乏一直線コース決定となるほどの強運!


 アビーロードで苦戦中にメールをくれたTちゃんも、
「当たった~」とメールがきたし、
みんな日にちはバラバラだけど、当たってよかったね~と、じわっと喜びが湧いてきた。


 18日に発券するまで席はわからないけど、
「どんな席でも盛り上がるぞ~!」っと素直に喜んでいるのだから、
〇〇先行予約なんてメルマガを寄越してくるのは、今更やめていただきたい。



 オープニングはなにかな? なんて考えて、
START ME UP のイントロが、頭の中に浮かんできては顔がにやける。



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 START ME UP の入ったこのアルバムは、わたしにとって、
ジャケットと中身のイメージが合わない1枚だ。
針を置けば、温かい思い出が溢れてくる。

 今日のような寒い夜、みんなこの曲になると歌ったね~。

 ♪  しばれる ろっけんろ~  ♪

 北海道出身の常連さんが多い夜は特に、ね。






 まだまだストーンズが来るなんて思いもしなかった、
バブルの来るうんと前。
サントリーホワイト割り勘がおいしかった、幸せな時代だ。




 

今日は暖かい山でした



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 あれほど寒かった一昨日は、まったく霜柱が無かった切通しに、
今日はびっしりとついていた。
ほぼ同じ時間だし、今日はそれほど寒くないのに不思議。



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 一昨日の写真とはうって変わって、
今日は柔らかい日差しが燦々と降り注ぐ道。
 畑に着くなり堪らずマフラーを外す。



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 今日も嬉しい発見!
可憐な花が咲くんだな~。
踏まれないようにしなくちゃね。



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 都合に合わせて一人二人とやってきて
思い思いの作業をして、都合に合わせて帰っていく。
 今日のお昼はコンビニおにぎりとメロンパン。
山で食べるメロンパンは最高なのだ。



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  風が一瞬冷たくなって、
布団干してたのを思い出す。

 お先にと急ぐ帰り道、
あ~、気持ちいいと、立ち止まる。

 

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  丹精込めた農家さんの畑は、目と心の保養になるなぁ。
 ここから見える‘楓の広場‘も目の保養になるよね~と、
毎回仲間と自画自賛する場所。


 も一度曲がればあの切通し。
 今日も充実の山の時間。








一番寒かった活動初めの日

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 毎月第一と第三日曜日が、南ちゃんの会の定例活動日。
とはいえ、5日というのは、今までで一番早い活動初めだ。


 しかも今日の天気予報では最高気温が7度。
痛めている膝にサポーターをつけて、山に向かった。


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 毎年、お神酒とお米、榊を奉納して安全祈願をする。
風で飛ばされないよう、榊に枝を乗せてある。


 全員が祈願したあとは、
これからの一の森をどうしてゆくか、
現場を見て話し合う。


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 混み合った常緑樹をどのくらい伐採するか。


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  崖地をどうするか。


 話し合いは熱いが、
作業していない体はどんどん冷えてくる。


 畑に行こう。
向こうの方が暖かいよ。と戻る途中、



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 長芋のおじさんの畑で、白菜がちょんまげを結ったような格好で並んでいた。

 白菜見てたら、鍋が恋しくなり

 温かいものが食べたくなった。



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 畑に戻っても、今日は寒くて、寒くて、早めの解散となった。


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  もうこれ以上大きくならないよ、と言われて聖護院かぶと


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  今シーズン初めての聖護院大根を抜いて、

 土の中に埋めて保存している里芋(なぜかジャガイモも)を掘り出し

 今年初めての南山を、早々に降りてきた。




 

冬なのに、A LONG VACATION

 昨日は、年末年始で唯一ダンナが休みの日で、
とうとう年末には出せなかった年賀状を
朝食の後、向かい合って書いていた。

 失礼ながら、いただいた年賀状に返事を書くことになるので、
オツムのエネルギーも、時間も、結構費やすことになり、
チョコを齧って栄養補給してみたり、コーヒーおかわりしてみたりするが、


 「もうだめだ。休憩っ」
と言って、ダンナが部屋を出て行った。

 
 すぐにレコードを持って戻ってきたので、
多分アレだな、と思いながらペンを走らせていると
「わっ!!」っと大きな声がした。


 やっぱり、アレだ。
かけすぎでジャケットがボロボロで、
背中側からレコードが落ちちゃったんだ。




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 大晦日も元旦も、ラジオから何度も流れていたけど、
季節外れだよと、遠ざけていたのに・・・。
やっぱりレコードは魔法だ。
 針が進むにつれ、5月の日曜日の朝、ガラガラに空いた山の手通りに戻された。


 あの時わたしたちは、品川の救急病院に向かっていた。
同じ下北沢で水商売をする同年代の仲間の一人が、
前の晩に車で事故ったと知らされたのだった。
結構重症だと。


 20代そこそこで、耐えられないほどの緊張感でいっぱいの車中。
道も不慣れで、潰されそうになりながら走っていたとき
ラジオから「カナリア諸島にて」が流れてきた。


 ♪ 薄く切ったオレンジを アイスティーに浮べて ♪


 「目の前がパァっと明るくなる」っていうのは、
ああいうことをいうのだと、今でも感覚が甦る。


 聞き覚えのある声だけど、
大滝詠一がサイダーの歌の人とは、まだわかっていなかった頃だ。



 救われたように余計な緊張が溶けた頃、病院に着き、
病室へ行くと泣き笑い顔の彼女と、まだ痛そうだけど生きてる彼がいた。



 すぐに買ったレコードは、店でも大活躍だった。
初めて聴く人には必ず「これ、誰?」と訊かれ、
常連は座る前から「大滝詠一かけて」とリクエストした。

「今、かけ終わったばかりだよぉ」と言えば、
「今、来たから聞いてないよ~」と返され、

「スピーチ・バルーンだけでもいいからさ・・・」と言われれば
暗い海に向かってヘッドライトのパッシングをしてきたのねと後回しにして、
「恋するカレン」を泣きつく人に先に聴かせた。


 まったく~、忙しいのに、そんな一曲ずつこたえてらんないよぉ~と言いつつも、
レコード乗せっぱなしなら、結構こたえたりして。


 ある晩は、このアルバムと、グローバー・ワシントン・ジュニアの
『ワインライト』だけを、しかもここでも「JUST THE TWO OF US だけかけて~」とか言われながらも、
繰り返しかけた記憶があるほど、
かけても、かけても、みんなが聴きたがるレコードだったから、


 背中から落ちたレコードは、
懐かしい顔をたくさん連れて来た。


 年賀状のやりとりもいつの間にか途絶えて、
もう連絡の取り方さえわからない。


 でも、さまざまな場所で、聴き方で
今頃聴いているんじゃないかな。
少しは思い出してくれているかな。
ちっこい飲み屋で聴いた夜もあったこと。



 みんな元気?



 娘が元旦の朝まで遊んだシモキタの写真に、
昔の自分たちが見事に重なって、
大事にしなよ~と言いかけたけど、
ま、いっか、と飲み込んだ。


 ずっと続くと疑いもしないから、楽しいんだ。
あの頃は。



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 大滝詠一さんのご冥福を心よりお祈りいたします。







プロフィール

櫟コナラ

Author:櫟コナラ
里山と多摩川のある街で暮らしています。
家にいる時は、音楽かラジオをかけて、パンを作ったり、ネコと戯れたり。
うまく子離れしている・・つもりなんですが・・・。

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