洋楽をみせてくれた川村さんに再会
高校生の頃のことを何度か書いていると、
わたしが洋楽を好きになったきっかけは、
あるテレビ番組の影響が大きかったのだと思い至った。
終礼とともに校門を出て、なんの楽しみもない自宅に帰っていたわたしが、
偶然見つけたテレビ番組。
幸い、家族は誰も帰って来ていなくて、
大きめのボリュームでつけたテレビの前でひとり
海外のミュージシャンや、その後ろに写っている「外国」の景色に夢中になっていた。
最近の若者が、あまり海外に興味が向かないと言われているのとは反対に、
わたしは、まだまだ遠い存在だった外国に、とても憧れがあったし、
海外のミュージシャンでも当たり前に動画が観られる今と違って、
部屋に貼ったポスターを眺めるのがせいぜいだった時代に
「動いている!」のを観られるのは、どれほど画期的なことだったか。
大恩人を探し出したいと、何回か検索をしてみたけれど、
顔と声しか覚えておらず苦戦してきた。
それでも、このネット時代なら、なんという番組だったか、DJがなんという人だったか、
いつか探し出せるんじゃないかと思いながら、今日まできて、
それほど気負いもなく検索を始めたら、ついに辿り着いた。
すごい、youtubeまである。
何十年ぶりに再会した、顔と声。
あ~、この人だ、この声だ、この番組だ。
川村尚さんという名前で、当時は喋っていたようだ。
そう、そんなお名前だった。
POPS IN PICTURE・・・そうか、そんな番組名だったかもしれない。
1978年に放送された分だと、見たかどうか、放送時間に家にいることが少なかった頃だ。
けれど、Slade、Grand Funk、Suzi Quatro どれもこの番組で観たのは覚えている。
とても残念なことに、昨年亡くなられたというニュースも、検索途中で目にした。
そのニュースなら、新聞で見たことも覚えていた。
その時は「関西のラジオ パーソナリティだった・・・」という見出しで
まさか、この方と同じ方とまでは、思い至らなかったけど。
このyoutubeをアップしてくださった方には、お礼を言わなくちゃ。
お陰で、川村さんに会えました。
感謝の気持ちとともに、ご冥福をお祈りさせていただこうと思います。
本当にありがとうございました。