エリック・クラプトン&フレンズと真夏日

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 梅雨明けからの猛暑があまりに堪えるので、
エアコンを効かせて部屋でこのCDを聴いていました。
その前夜、図書館の「返却資料」の棚にあったのを見つけて借りてきて
すでに5回目のヘヴィーローテーション中でした。

 11時半頃、妹が送ってきたLINEで初めて重大な事故が起きたことを知り
CDを止め慌ててテレビをつけると、リラックスしていた体も気持ちも一気に強ばりました。
真っ赤な炎を上げる住宅と飛行機の尾翼が大きく映し出された映像。
周囲はどこにでもあるような住宅街ですが、紛れもなく隣の町だとテロップが伝えています。

 しばらく呆然とテレビを見た後、2階の北側の窓から望むと
煙はすでに見えませんでしたが、数機のヘリコプターが旋回しているのが小さく見えました。
あの下は、高校の同級生が何人か住んでいた辺りです。


 調布と川を挟んだこの街に子供の頃から住んでいたので
セスナの音は日常の中で当たり前に聞こえていた音でした。
初めて違う町へ引っ越したとき、
「なんだか静かだな。そうか飛行機が飛んでいないんだ」と空を見上げて思ったほどです。
ですが実際に調布飛行場へ行くようになったのはここ数年のことで
周辺にある公園や植物園、天文台、運転免許の更新の帰りなどに
芝生に座ってしばし着陸機を真下で眺めたり、
滑走路のすぐ脇にできたカフェに寄って、離発着するセスナを間近に見て非日常の光景を楽しんだりしていました。

 ですから今回の事故は大きなショックとともに自戒の念にかられました。
米軍の基地問題を考えるときは、周りの住民のことを気にしてきたつもりなのに、
すぐ近くにある飛行場の周りに住む方たちの気持ちを、考えたこともなかったからです。

 
 事故の日以来、ずっとヘリコプターの音が低く響いていました。
翌日からは普段通りに頭上を飛行機が通過していきましたが
何故だかその数が増えたように感じます。
里山の上を通り、わたしの家の上も飛んで調布飛行場へ帰ってゆくセスナを見ると
今まで当たり前すぎて思ったこともなかったことが浮かんできます。
無事に着陸しますように。そしてまた無事に離陸して、また着陸して・・・、と際限なく。


 あの日以来、他のアルバムを選ぶ気力が湧かず、かといって惰性ではなく
ずっとこのアルバムを聴き続けています。
『ザ・ブリーズ』~J.J.ケールに捧ぐ エリック・クラプトン&フレンズ
J.J.ケールは名前しか知りませんでしたが、数曲に聴き覚えがありました。
本当に実力のある人たちだから出来る、肩の力の抜けた名演、でしょうか。
奏で方が本当に心地よくて、この音の中にずっと浸っていたいと思わされます。

 
 ひさしぶりのクラプトン。
実家の窓や土手の上から眺めていた飛行場辺りの空。
あの近くに住んでいた同級生が好きだったのもクラプトンでした。


youtubeはご本人の歌で・・・
クラプトンの声は似ていますね、この人と。

渋い。また欲しいレコードが増えてしまいました。









 
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少し南下して、461・・・

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 アメリカでどんなレコードを買って来たか、なにかヒントがないかと、
久しぶりにあの旅行の写真を見てみると、やっと一枚、それらしいものがあった。

 タワーレコードが、ほんの数年後に日本に進出してくるとは露知らず、
分厚く膨らんだ黄色い袋を持ったわたしと、
レコードを2枚じかに持つダンナが、UCLAの看板前に立っている。
 
 デジカメで撮った写真を自由に拡大出来る今なら、そのレコードがなにか判別できるのだろうけど、
ピントも怪しいその写真では、残念ながら無理だった。


 ダンナに覚えてるか訊いてみたら、
「アメリカのバンドだけ買ったんだったよな・・・」というけど、
名前が出た‘Tiger`、わたしがジャケ選びした‘White face‘は棚を何べんなぞっても出てこない。


「無いものは売っちゃったな。申し訳ない」
そうか、遅かったか。
もっと早くブログを始めればよかった。後の祭り。


 棚の中で「オレ、オレ」と訴えてきたのは、高校生の時から欲しかったこの2枚。
Greg Allmanはともかく、クラプトンのこのレコードは、
‘アメリカに来た記念‘とかなんとか、勝手に心の中に碑を建てて買っちゃったんだろうな~と思う。

 

 Claptonは初めてコンサートを観た‘外タレ‘だ。
と書いてみて思う。
外タレ、なんという汚い言葉。
コンサート、なんて懐かしい言葉。
だろう、と。

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 子どもが生まれる直前の引っ越しの時、
それまでとってあったコンサートプログラムやチケットをほとんど捨ててしまった。
でもクラプトンは、‘初めての外タレ記念‘だからね、捨てられなかったのです。


 クラプトンのチケットを取ってくれたのは、同級生のハルちゃんという男の子で、楽器は何でもこなす人だった。
色白で華奢な体つきは、ぱっと見た目女の子のようで、それなのにコンサートの警備員のバイトをしていたので、
間違ったオトコに痴漢されたと、憤慨していたことがあったっけ。

 ハルちゃんが、まとめてとってくれたので、アリーナの‘M‘辺りには、
学校で見たことのある顔がちらほらいるような塩梅。

 夕焼け楽団の前座に飽きてしまい、早くClaptonが観たいという気持ちが高まりきって始まったライブ。
1曲目が‘Layla`で、気が付くと、わたしも友人もステージのすぐ真下に。
興奮した若い男の子があっという間にステージに駆け上がり、屈強な外人SPに弾き飛ばされたのが
涙の向こうに見えました。
もちろん彼が可愛そうだったからではありません。
‘Layla‘でもう頭に血が上ってわたしも興奮状態、涙がぼろぼろこぼれて止まらなかった。


 後で、その男の子が同級生の一人だったとわかり、ハルちゃんが苦笑いした東西線九段下のホーム。
だんだん人数が減っていき、新宿で京王線に向かう‘くらぷとん‘に頭を下げるのがやっとのわたしは
心の中で半泣きしながら小田急線に向いました。
心配した父が迎えに来てくれた、普通の女子高生はLaylaになぞ、とてもなれなかったのでした。



 高校生の頃、Claptonはすでに「渋い人」の頂点だったので、
わたしが自分でかけて聴くアルバムはAnother ticketまでとなっております。


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プロフィール

櫟コナラ

Author:櫟コナラ
里山と多摩川のある街で暮らしています。
家にいる時は、音楽かラジオをかけて、パンを作ったり、ネコと戯れたり。
うまく子離れしている・・つもりなんですが・・・。

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