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もうひとつの 映画『イエスタデイ』 

自分以外、世界中の誰もビートルズを知らない・・
初めて予告を観たときから、「これは面白そう。絶対観よう」と決めていた映画『イエスタデイ』は、想像していたよりずっと奇抜さがなく、なんともかわいらしいお話だった。
数日前に『さらば青春の光』を観終わった時の重たい気持ちを思えば、映画はこういう気持ちで観終わりたいというところに着地したのが心地良かったし、演じる役者さんの人柄が滲んだのか、それとも誰が歌っても曲の素晴らしさが伝わるせいなのか、とてもビートルズが聴きたくなった。

おそらく映画を観た人はそうしているのだろうと思いながら久しぶりに勢揃いしたレコードを、まず順番(揃えた時は東芝EMIの一覧が頼りでした)通りに並べて(最後はうろ覚えだったけど)、『ミート ザ ビートルズ』に針を下した瞬間から、初めてビートルズを好きになったときのような高揚感に包まれ、いつ聴いても新鮮だなぁとこれも毎回同じことを思っている。
歌詞カードを見ながら聴いた曲は歌詞を覚えているし、次の曲が自然と頭に浮かぶのを楽しみながらA面からB面、そして次のアルバムと聴き続けることがしばらく続いた。

ちょうどその頃、わたしが少し前に注文したa-haの『キャストインスティール』が英国から日本へ運ばれている最中だったので
ビートルズを聴きながら、あぁ早くa-haのアルバム来ないかなと待ち焦がれていた。
その半面、このアルバムを手に入れてしまうとオリジナルアルバムの10枚が揃ってしまう淋しさも少しあった。
なぜわざわざ英国から購入したのかといえば、その頃検索しても、日本で買えるどころか日本盤すら出てこず
中古盤も探し出せなかった(今見たらアマゾンにはあるみたいだけど、その時はなかった)ので
注文した後もその謎を解くべく、深夜に検索をし続けていたら、こんなサイトが!



これも イエスタディ 



ビートルズを聴きながら、a-haもビートルズを聴いていたんだろうな、と想像していたその答えのような発見。
マグネ・フルホルメンが音楽監督なんだそうだ。
それにしても、こんな面白そうな映画を今まで知らなかったなんて。









予約したレンタルDVDがきて、早速見始めると、どこまでも広がる森や路面電車が走る石畳の街の風景、耳馴染みのない言葉で語られるセリフはとても遠い異国を感じさせる。
時代設定が1967年ということもあるのだとすれば、日本だって今とあの時代との隔たりは相当なものだから、それらをまとめてひとっ飛びにあの少年たちに友達のような親近感を覚えられたのは体に染み込んだビートルズの曲のおかげ以外にない。
彼らが屋根裏部屋に集まって初めて聴くレコードに針が乗った時は一緒にワクワクした。

ノルウェー映画を観たのはこれが初めてだったけれど、きっと世界中で、その国の言葉で、ビートルズに夢中になった(ている)話がたくさん語られているのだろうと想像を膨らませると、なんだか愉快な気持ちになれる。
「世界中の誰もが知っているビートルズ」ということをこの映画も教えてくれた。
どちらの映画もビートルズを取り上げながら変に大げさになったりせず、自分のすぐそばにある大切なものの話を紡いでいるのも同じだ。
好きな映画がふたついっぺんに増えた。









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驚き もものき ロケットマン

日本では、なのか、世界中で、なのか良く分からないですが、
大ヒットした『ボヘミアンラプソディー』を撮った監督の新作の主人公がエルトン・ジョンだと知ったときは、へぇ~と意外な印象で、
DVDになったら借りようかな、くらいに考えていました。

そんなとき、せっかくの休日に近所の水道工事の関係で
午後いっぱい断水になると知らせがきたので、
映画館に避難するつもりで一番観たかった矢口監督の
『ダンスウィズミー』を検索してみると
近場では朝の8時過ぎから、しかも一日に一回きりの上映です。
なんで?と不満を抱えつつ、他に面白そうなのないかな・・
と探してみると
上映時間の都合の良さや、近場に上映館がいくつかあるなど
やはり観ておけ、ということか、
と思えてきて観ることにしたのですが、
予約サイトでは空席ばかりの『ロケットマン』が
なぜ一日に何回も上映されるんだろう?
と疑問に感じつつ予約をすると、早めに出かけました。

なのでまず驚いたのは、劇場がほぼ満席になったこと!
早めに入ったわたしたちよりも早く、
年齢が高めの女性グループや二人連れが
あちらこちらで心配になるほどお喋りに花を咲かせていたり
一人で来た年配男性も何人もいます。
静かに座っていているその方の前を、
「すみません」と跨ぎながら、どんどん席が埋まっていくさまに、
後から来る人ほど若い人が多いさまに、
こんなにファンがいるのか、と驚きました。
もしかすると『ボヘ・・』で監督のファンになったのかしら?
という思いも湧きましたが
それにしても平日の昼間にこんなに混んでいるなんて・・。


家にも何枚かレコード(多分ベスト)があって、
ダンナがかけていることはありますが
ユア・ソングやグッバイ・イエロー・ブリック・ロードなど、
もう何十年も前から耳に馴染んできたメロディーばかり、
ほんの短い期間に出た曲ばかりです。
映画では知らない曲もたくさんかかるのだろうと思っていましたが・・








あえて予告を観ずに出かけたのですが
終わってみればすべて知っている曲だったといっても、
その曲がどんな状況で作られていったのか
エルトン・ジョンがどんな人物なのかもまったく知らなかったことを
知っていく映画でした。



わたしが一番リアルタイムで知っていたエルトン・ジョンといえば
映画『トミー』の中のピンボールの魔術師




今回の映画で一番泣けたのが
この曲の始まる前のシーンでした。



Sorry Seems To Be The Hardest Word(邦題 悲しみのバラード?)、
当時とても好きな曲でしたが、ミュージックライフを立ち読みするときは
エルトン・ジョンのページは飛ばしていたよな~。 Sorry!
フレディーの大ファンだった友人が『ボヘ』は楽しめなかったと言っていましたが
そんなわたしですから、エルトン・ジョンを演じた俳優さんと
本物との区別がつかなるほど楽しめた映画でした。




戻りたいのではなく

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昨夜の三日月は見た目涼やかに
蒸し暑い夜に浮かんでいました

今日は夕立のような雨が降ったので
地表の熱が一気に冷めて
肌寒いような風が裏口から吹き込んでいます





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濡れた手で平気で出し入れを繰り返しかけていたから
四方どこからでもレコードが出てきそうなくらいボロボロになったジャケットを見ていると
あの頃のざわめきが甦るよう

20代の自分にきいてみたい
どんな気持ちで聴いていたの

アフリカ が好き
それはよく覚えてる
かけ終わったと思ったらまた誰かがリクエストして
忙しいのにまたかけて
A面が終わればひっくり返してまたアフリカまで
一晩に耳の上を何回流れていたんだろう

あれから何十年も過ぎてから
こんな思いを至らせるなんて
小生意気な自分がどんな顔をするか
ちょっと見にいきたくなる

年を取るって面白いな
こんな風に思うことが面白い


なんてことを思いながら
今夜もレコードを聴いています
針飛びもせず 順調 順調 ・・・





細坪さんの45周年記念ライブ in 日比谷野音

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携帯電話の電源はお切りくださいというアナウンスがありましたので、写真はこれだけ


元ふきのとうの細坪基佳さんがデビュー45周年のコンサートを日比谷野音で開催すると新聞で見つけたのは4月の上旬だった。
ゲストにはNSP他懐かしい名前が並んでいて、3年前のわたしの誕生日に妹がプレゼントしてくれたオールナイトニッポン50周年の武道館へのお返しは、これをおいて他には無い!と膝を打ち、ちょっと酔っていたいきおいも手伝って、その夜のうちにネットで予約すると、妹に6月9日を空けておくように連絡しておいた。

あれから2か月。
東京は既に梅雨入りしている。
梅雨なんてすっかり忘れていたなぁ。
毎日天気予報を見ながらため息が出たが後の祭り。
妹の「慣れっこだよ」に、ずいぶん気が楽になった。


当日は朝から分厚い雲が空を覆っていたが、隣の図書文化館で過ごした後、のんびりと列の最後尾に並んだ時もまだ雨は降ってこなかった。
高い年齢層の観客のみなさんは傘禁止を心得ていて、列に並ぶ前からの人、席に着いてからの人と様々ながら、コンサートが始まるときには見事に雨合羽の集団。
ステージからはどんなふうに見えるんだろう、見てみたい気がした。

コンサートが始ると細坪さん、まさかの生足見せで、はつらつ登場。
昔っからのキャラそのままにキュートで明るく、筋肉質そうな足は日に焼けて見える。
ごめんなさい、前半は知らない曲ばかりだったけど、洋楽のライブで知らない曲の時に感じてしまう‘置いてけぼり感‘はまったく感じなかった。
それは魅力的な声で歌詞を丁寧に歌いこんでくれるから聞き取りやすいせいかもしれない。
時折小雨が降ったり止んだりを繰り返すのも演出かと思えてしまうのは、雨と付くふきのとうの曲がいくつか思い浮かぶからだろうか。

平賀、中村両氏とツボさんが組んだ‘スリーハンサムズ‘でNSPの‘夕暮れ時はさびしそう‘を聴いたときは、何十年も前に観た天野くんが歌っている姿が脳裏に浮かび、一瞬で10代に戻った耳に堀江淳「メモリーグラス」、五十嵐浩晃「ディープパープル」、永井龍雲「道標ない旅」と、耳にしないでは過ごせなかった「怒涛のあの頃ソング」が、当時のみずみずしさのままの声で、あるいは年齢を重ねた深みのある声で続く。
いい関係の先輩後輩のようだけど、ツボさんはキュートでありながらも男気も溢れているんだな、きっと。
ツボさんの歌ったふきのとうのレパートリー。
歌詞はついてこなくても、メロディーは口ずさめる。
もうずいぶん聴いていないのに・・・。


結局、本降りはラストの数曲だけ。
雨の中で始まったアンコールの‘白い冬‘のイントロは感動的で、
帰りかけてしまった恥ずかしさもあり、最後列のバーに摑まって大きな声で合唱に加わった。
雨に濡れる気持ち良さも久しぶりに味わいながら。



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喜んでくれた妹と公園の出口で別れて地下鉄の駅に向かったとき
ビルの隙間に見えた雨に煙る眩い東京タワー。
この場所、このアーティスト、連れ。
最初で最後のこの組み合わせ、想像をすごく超えたな~。
満たされた気持ちで濡れ合羽を脱いで、顔と髪をタオルで拭くと空いている日曜日の地下鉄に乗った。



*カテゴリは‘ふきのとう‘でいいのかなと悩みましたが、ふきのとうの曲も聴けましたし、ふきのとうあってのツボさん。ですものね。


行き当たりばったり旅 2 美味しいクレソン

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一旦は日帰りにしようと沼田側へ降りてきたものの
山岳地帯の運転に熱中したおかげか具合の良くなったダンナは日帰り温泉に行こうと言い出した。
閉館後間もない道の駅はしんと寂しかったが、そこで見つけた‘花咲の湯‘に着いたときの安堵感は
薄暗くなってきた道をどこまで走るんだろうという不安から解放されたとはいえ、自分でも驚くほどだった。

数人の村人が挨拶を交わすばかりの湯船で膝をマッサージして元気復活、東京までひとっ走り!
といきたいところだけどそうはいかず、ネットを駆使してペンションに予約を入れ泊ることにした。

おかげで、よく晴れた山道を走り出した時はまだ朝の8時。
八重桜が咲いているのを話題にしていると、小さな手書きの‘天王桜‘という看板を見つけた。
古き良き日本という風情の狭い路地は車で入って行くのが気後れするほどで、「お邪魔しま~す」と道なりに走って行くと土壁の建物に案内板を見つけた。
駐車場は無いようなので、集会場のような建物の前に停めさせていただくと目の前にはほぼ満開の八重桜。
持ってきた着替えでは少し肌寒いくらい、標高が高いようだ。


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樹齢300年は経つと言われる天王桜の下は春爛漫、
小さな花の楽園になっていた。



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小さな祠。祠が先か?名前が先か?



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花は咲いていなかったけれど、誰もいないのが気持ちいい。
十分に満喫して車に戻ったとき、目の端に小さな湿原が見えた。
ちょっと見てみない?と近づいて行くと、




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食べられる方はどうぞ と入口に書いてあり
進んでいくと鋏まで用意してある。感激だ。



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手入れの行き届いた敷石に沿って歩いてみると、2~3段の階段脇には手すりが設えられガムテープが巻いてあった。
偶然、前日から手のひらに棘が刺さったままのわたしは、細やかだなぁ、とまたまた感激して
祠の神様がせっせと湿原を手入れしてクレソンを育てているんじゃないかと空想すると楽しい気分。




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クレソンは付け合わせに使われることがおおいけれど、
以前クレソンの束を安く買える八百屋が近所にあった頃は
レタスより大盛りでクレソンサラダを食べていたっけ。
でも自分で収穫して食べるのは初めてで、摘みたてを口に入れると
ほろ苦さと甘さとひんやりした食感が本当に美味しい。




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一番奥には湧き水。囲いにも神様の気持ちが表れてる(^^)



クレソンと水をいただいて車に戻るとき、麦わら帽子に地下足袋の男性が歩いて来た。
いい顔してる。懐の深さが表情に出てる。そんな感じ。
クレソンいただきました。
絶対にこの人に違いないと何も訊かずにお礼が口をついた。
「取りにくくなかったかね? 普通の靴じゃ濡れちゃうでしょ。ちょっと前まで板を渡してあったんだけど」と指さす方を見ると
何枚もの板が片づけてあり、お話を伺うと天王桜が満開の頃には、この道は大渋滞してしまうとのことだった。
今年は例年より時期が遅かったので、見にきた人ががっかりしないように村のHPでも知らせてもらうようにしたんだ。
素朴でありながら、どこかしら社長さんのような貫禄も感じさせる人柄。
あの桜も、全国で有名になっている‘一本桜‘で、かなり人気があるのだな。
クレソンの湿原の前に駐車場も造ったそうで、クレソンを入れて帰る用に用意した200枚綴りの袋が5セット必要だったと笑っている。


武尊からここまで家は一軒もないから水も美味しいよ。
ペットボトルとか持ってる?汲んでいきなよ。


事も無げに普通に会話しているけれど、
ここまでできる人っているんだろうか。
目の前のその人がそうなのだけど。
いくら「持っていっていいよ」と書かれていても
あのままお会い出来ず終いにならずお話が出来てよかった。
思い出しながら食べればさらに美味しくなるような人がクレソンの神様でよかった。

川場の道の駅で買った野菜と一緒に食べながら、
満開の桜と大渋滞よりも、やっぱり今日のような風景の方がいいよね、
また行くことがあったら、またこの季節かな、
群馬いいね、今度はあそこも、ここも、と話は尽きなかった。






プロフィール

櫟コナラ

Author:櫟コナラ
里山と多摩川のある街で暮らしています。
家にいる時は、音楽かラジオをかけて、パンを作ったり、ネコと戯れたり。
うまく子離れしている・・つもりなんですが・・・。

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