五人で集まった日の「Three&Two」

IMG_8085.jpg



 先日のこと、平日しか休めない弟に合わせて妹に休みを取ってもらい
両親が二人で暮らす実家に集まりました。
この五人だけで、というのはいつ以来なんだろう。

ちょうど前のブログを書いた頃に招集をかけたので、
妹にオフコースのレコードをまだ持っているか聞いてみると
押入の奥にあるはずだと言い、何年もテープでフタをされていたダンボールから
『ソング・イズ・ラブ』と、セカンドアルバムの『この道を行けば』を持ってきてくれました。


大事な話が終わり、お茶を飲みながら、楽しみにしていたレコードを袋から出すと、
弟が、いまだに大量の荷物を置いたままの自分の部屋から、
「これって、小さい姉の?」と、このアルバムを持ってきました。
「そうだよ! ここにあったのか~。買ったの勘違いじゃなかったんだ~」と妹。
そういえば、セカンド・アルバムは妹が買ったと思い込んでいたわたしに妹は
「これは姉ちゃんが買ったんだよねぇ?」と言うし、
わたしは、自分で買ったはずの「秋ゆく街で」という古いライブが見つからず
もしやダンナが売った?と疑っていたら、それは弟が買った自分のレコードだと言う。
妹も「よく部屋から聞こえてきてたね~」と言うけど
それは、もうわたしがここの家にはいなかった頃の話。


「もうどれが誰のだか、ひっちゃかめっちゃかだねぇ」
「いいよ、誰のでも」
「とりあえず、三人の趣味が唯一合うのはここだけだしね」
「レコードからCDに焼ける?」 
「さぁ~?」


想像をはるかに超える遺産があることを知らされ
姉妹弟の仲が険悪になるようなドラマは
やはりこんなわたしたちには無縁でした。


一人目で生まれたわたしと
弟が生まれて三人きょうだいの真ん中になった妹と
姉がふたりもいる末っ子長男は
どうしたって親の関わり方が違うわけで
もう生まれた時から、環境そのものが違う中で育ってきたのだから
「きょうだいだからわかってくれる」
という思い込みはキケン。同じ立場にはどうしたってならない。

わかっていたのに、少し期待したり、かなり遠慮したりして、
勝手に疲れてしまっていたようです。
夕飯を一緒にとの両親の願いも叶わず、早い夕方には、またそれぞれの場所に戻っていくため、
駅に向かう二人の後ろ姿を見送りながら、わざわざ時間を割いてくれてありがとね、と素直な気持ちが湧いていました。


大きなガラスの器たっぷりのそうめんを五人で啜ったり、
サザエさんを見ながらたくさんの餃子を包んだり。
家族だった思い出は、わたしたちには遠い記憶でも、親にはつい昨日のことのようなのかもしれません。


借りてきた三枚のレコードを聴いていると、一枚一枚聴いていた背景が思い出され、
あの頃は、まだ一年どころか一日一日も長くて、一年ごとにはっきり違っていて・・とさまざま甦ってくるのですが、
中でも、ジャケットにまったく馴染みがなく、曲名もほとんどうろ覚えだというのに
オフコースが5人になったという意味(?)の「Three&Two」を聴いていると、
どんな記憶を出してきても、「でもこれより後のことなんだよな~」と降参せざるを得ないのは、
かなり意外で、ちょっと悔しい思いもするのでした。







スポンサーサイト

テレビっこな夏 1

 といっても、日中からエアコンを効かせた部屋で日がな一日テレビを見ているわけではなく、
春から始めた仕事が夏休みは忙しいのと、それを乗り越えるために整骨院通いはまだ必須で、
空いた時間に親孝行の真似事などをし、
猫にごはんをあげて、トイレを片付けて、植物に朝と夜2回水を遣らなきゃ・・
なんてやっていると、もうシャワーを浴びたら、扇風機を回してテレビを見るくらいの気力しか残っていないのが本当のところ。


テレビの時間に縛られず、気になる番組はとりあえず録画しておこうと思えるのも
以前は息子がほぼ独占していたHDに、たっぷりの空きがあるからこそだし、
娘はほとんど寝に帰るだけ、ダンナもテレビを観るよりスポーツジムの人なので不在。
テレビを見る後ろめたさ(?)から自由になったな~、とか、
そんな面倒なこと考えないとイケナイ環境にしたのは誰だょw
とか思いながら、録画一覧から気分に合わせて番組を選ぶのも楽しい。

だが、朝ドラの15分ものとか、30分の小物は気軽に手を出せるが、ずしりと重たい感じの一枠があった。
小田和正の100年インタビューという3時間の大作だ。しかもNHKなのでCMもない。
これは2~3回に分けて観るようかな。まずは1時間ほど観てみよう、と観始めたのだが、
ずるずるとテレビの前に居座って、一気に見てしまった。
小田さんのファンですなんて言ったら申し訳ないくらい、ちょっと好きな時がありました、という程度のわたしでも
中学生の頃からOL時代、いやもう少し後まで、そして「その歌詞はもう聴けないな」と聴かなかった頃まで
普通に生活している後ろに、小田さんの曲は流れていたのだなと、思い知った3時間だった。
決して前のめりな3時間ではなかったし、むしろ、あぁやっぱり、ちょっと好きな時代があったねぇ、と
疲れた体を壁にもたれて、日暮れから夜にかけて程よい距離感を味わっていた。


中学生になり、夜更けのラジオに齧り付き始めた頃、ラジオ関東だったか、
杉田二郎に「オフコース!」と紹介されて歌う人たちの爽やかな歌声は
土曜の夜には不似合いな印象で耳に残っただけだったが、
その数年後、高校生だった夏休みにラジオから流れてきた「眠れない夜」は
綺麗でポップなメロディが耳触りがよかったが、歌詞を追って仰天した。

「たとえ君が目の前に 跪いて全てを 忘れて欲しいと涙流しても
 ぼくはきみのところへ 二度とは帰らない 
 あれが愛の日々なら もういらない」
なに この歌詞。
以来、本物の眠れない夜が来るたびに、サビの部分が頭の中で鳴り出し
ますます眠れなくなるある意味呪いの歌のようでもあるのに
この曲の入ったアルバム、「ワインの匂い」をいったい何回聴いただろう。
アルバム一枚でひとつの曲に感じられる、A面からB面にひっくり返しているのに
曲の切れ目を感じられないまま、あ~あもう終わってしまう・・・と聴き終わることの繰り返しで、
オフコースのレコードはこれ一枚あればいい。他のレコードは聴かない。とさえ思っていた。

結局、妹もオフコースが好きになり、OLになった初めてのクリスマスに「ソングイズラブ」をプレゼントする約束をして
年末に携え実家に帰り、ちゃっかりカセットに録音して寮に持ち帰ったものだから、「唯一のアルバム」構想は簡単に崩れた。
そんなわたしにとってのオフコース全盛時代は、だが今回の番組ではまるでなかったかのように
すっぽり飛ばされていた。驚いた。

オフコースは二人の頃がいい。鈴木さんの曲と小田さんの曲、どちらも同じくらい好きだ。
そうだったはずなのに、テレビを観た翌日、家にある3枚のレコードを聴いていると
圧倒的に小田さんの曲に惹かれることに、また驚いた。
大人びた雰囲気の鈴木さんの曲を、わかったつもりになって聴いていた、背伸びしたかった19歳。
そんなところだろうか。


今また小田さんの番組を観たいと思うのは、小田さんのまさかの好々爺ぶりに惹かれるからだと思う。
若い頃のような、頑なな表情のままの小田さんだったら
老若男女混ざりあった客席も、遠慮のない手拍子もなく
テレビを通してそれを見てほろりとくることもなかったのだと思う。

それにしても3時間は、座り疲れた。





夏!といえば

IMG_7832_20170730214713594.jpg




 山下達郎をかけなくちゃ。
そう思うんでしょうね、ラジオ局の人。
「高気圧ガール」や「ライド・オン・タイム」、「スパークル」なんかがよく耳にするところ。
蒸し暑さにふうふう言いながら家事をしていても、
「水着なんか着ちゃってさ、暑さだって味方だったねぇ~」なんてにんまり思い出していたのに
昨日だったか、おとといだったか、「ラブランド・アイランド」で不意に襲われた寂寥感。

ひときわ明るい曲に、脳裏に浮かんでいたのは、毎週のように出かけた砂浜。
あの頃の仲間たちの笑顔が次々に浮かんでくる。
と、そこで突然、なんでわたしだけここにいるんだろう?と取り残されたような寂しさにギュッと捕まった。


もういないよ。
あそこには誰もいない。
みんな、もうとっくにそれぞれの生活をしてるんだから。

言い聞かせるように思いながら
久しぶりだな、とちょっと懐かしさもあった。

何十年も前のことなのに
今もどこかでみんなはあのときのままでいるような
そんな夢をみながら朝になることが、以前はよくあったから。


滅多にかけないけれど、どんな気持ちがわくのか確かめてみよう、
そんな気持ちでCDをかけてみた。
思ったような寂しい気持ちにはならず、楽しい気持ちのほうが大きくなる。
たぶん、多分だけど、きっと十年以上前にもこんなことがあって
それで買ったんじゃなかったっけ? じわじわと思い出してきた。

滅多に自分でかけないのは、達郎さんのあまりの歌唱力に圧倒されて
ちっぽけなおセンチ気分はすっかり影を潜めてしまうことも
きっと経験済みなんだろうな。

同じことを何回も繰り返していることに苦笑いして
真夏の夜の山下達郎タイムはおしまい。
「さよなら夏の日」が流れるまで、
あと何回か、水着の夏を思い出しながら、ラジオの曲に耳を傾けるのだろう。











夏本番になりました

IMG_7737.jpg



 らしくない梅雨が明けました。
昼過ぎ、家の前の通学路を子供たちの元気な声が通り過ぎ、
今日は水曜日だから、と一瞬頭に浮かんだけれど、
いいえ違います、明日はもう終業式。
あさってからは夏休みが始まるのです。


 キャンプの計画を立てていた頃の眩しい夏が、脳裏をかすめます。
明日から忙しくなるぞ、と今日は朝から常備菜作りに追われていましたが、
あの頃に比べれば、ちっとも忙しくなんてないな~。
午後も台所に立ちっぱなしで気が付けば夕方。


 BGMはこのCDを繰り返していました。
タイミングが悪かったからではなく
こんな気分を持続させられるCDがほかに見当たらなかったのです。




IMG_7738_20170719171255c28.jpg




 どこのどなたか知らないし、ハング・ドラムも実は初めて知ったところ。
けれど心地良い音楽に合わせて、次はこれ、次は・・とのんびり料理をするのは
ぜいたくに時間を使ったようで、充実感に満ちた夕方です。
娘が一昨日かけたままになっていた、ズボラの効用。



 タッパーにおかずを詰めて、これから実家へ行きます。
朝が何日も前に感じられるような夏の夕方。
夕立もなく爽やかな夕方です。










もうすぐ一か月

毎年激しくなる豪雨災害で、思いも寄らなかった場所が被災地になる。
初めて聞く地名のこともあれば、ニュースを聞いて思い出す地名もある。
どちらも胸が痛むのは変わらない。

ほんの少し前まで、毎日の暮らしをあたりまえに送っていた人たち。
まさか自分が当事者になるなんて誰も想像すらしていない。

ブログに書きとめる暇もないほど忙しい毎日も
ブログに書くようなことがない毎日も
あたりまえのようであたりまえじゃない。
そんな毎日を過ごして、もう一か月が過ぎようとしている。














NEXT≫
プロフィール

櫟コナラ

Author:櫟コナラ
里山と多摩川のある街で暮らしています。
家にいる時は、音楽かラジオをかけて、パンを作ったり、ネコと戯れたり。
うまく子離れしている・・つもりなんですが・・・。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
南ちゃんの活動 里山の出来事 (93)
パン作り (7)
momoとそらの話 (4)
遠出やらなにやら (28)
未分類 (3)
そら豆の機嫌 (1)
下北沢 (3)
映画 (6)
富士山 (6)
音楽と一緒 (182)
ブルース・コバーン (2)
チェット・ベイカー (1)
ニッキー・ホプキンス (1)
パティ・スミス (2)
ジェームス・イハ (2)
10cc (1)
ムーディ・ブルース (1)
ベイ・シティ・ローラーズ (1)
アル・スチュアート (2)
ローリング・ストーンズ (8)
U2 (4)
カーズ (1)
ジョージ・ハリソン (4)
イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー (1)
NSP (1)
ボビー・コールドウェル (1)
ニコレット・ラーソン (1)
グレッグ・オールマン (1)
フリートウッド・マック (3)
ブラザーズ・ジョンソン (1)
クライマックス・ブルース・バンド (1)
アメリカ (3)
ダン・フォーゲルバーグ (1)
アフロディティス・チャイルド (1)
バック・ストリート・クローラー (1)
スイング・アウト・シスター (2)
スーパー・トランプ (1)
ドゥービー・ブラザーズ (2)
エリック・クラプトン (2)
ポンキッキーズ (1)
バッド・カンパニー (2)
クリストファー・クロス (1)
リッキー・リー・ジョーンズ (1)
ビートルズ (5)
トム・ウェイツ (1)
宇多田ヒカル (1)
ラズベリーズ (1)
シャーデー (2)
コールドプレイ (6)
ジョニ・ミッチェル (4)
トッド・ラングレン (1)
オフコース (3)
ロッド・ステュワート (1)
TENSAW (1)
ポール・マッカートニー (3)
リンゴ・スター (1)
POPS IN PICTURE (1)
ジョン・アンダーソン (3)
唱歌 (1)
大瀧詠一 (1)
スティクス (3)
EL&P (1)
グループサウンズ (1)
ザ・バンド (1)
スティーブン・ビショップ (1)
ペンギン・カフェ・オーケストラ (1)
ジョン・メイヤー (2)
社歌・・etc (1)
ピーター・ガブリエル (1)
小室等 (1)
ティンガーラ (1)
アウスゲール (1)
パワー・ステーション (1)
チューリップ (1)
エリオット・スミス (1)
スマッシング・パンプキンズ (1)
クリーム (2)
ホール&オーツ (1)
シン・リジィ (1)
アクロス ザ ビュー (1)
モビー・グレープ (1)
デビッド・カバーデイル (1)
ディープ・パ-プル (3)
ホワイト・○○○○ (1)
バッド・フィンガー (1)
ロブバード (1)
ダーク・ダックス (1)
UK (1)
ソノシート (1)
ふきのとう (1)
シーナ&ロケッツ (1)
ペット・ショップ・ボーイズ (1)
ベイビーズ (1)
フリー (1)
デビッド・ミード (1)
ブルーオイスターカルト (1)
キングス・オブ・レオン (1)
クイーン+ポール・ロジャース (1)
デレク&ザ・ドミノス (1)
BAHO (1)
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ (1)
ロン・ウッド (1)
キース・リチャーズ (1)
仲井戸麗市 (1)
カルメン・マキ (1)
ミッドレイク (1)
ストーン・テンプル・パイロッツ (1)
イエロー・モンキー (2)
デビッド・ボウイ (2)
ミック・ロンソン (1)
トム・ペティ&ザ ハートブレイカーズ (1)
カルチャード・パールズ (1)
生沢佑一 (1)
ザ・キンクス (1)
キング (1)
ポコ (1)
レッド・ツェッペリン (1)
TOTO (3)
ジェシ・デイヴィス (1)
レーナード・スキナード (1)
スティーブ・ミラー・バンド (1)
レスリー・ケリー&ジョン・フォード・コーリー (2)
リビー・タイタス (1)
ルーマー (1)
グレッグ・レイク (1)
ステイタス・クォー (1)
JDサウザー (1)
アル・ジャロウ (1)
打首獄門同好会 (1)
トム・ロビンソン・バンド (1)
ランディ・クロフォード (1)
ニール・ヤング (1)
レオ・セイヤー (1)
ウィリー・ネルソン (1)
マグネット (1)
ハング・ドラム・プロジェクト(?) (1)
山下達郎 (1)
最新トラックバック
月別アーカイブ
ブログに書いたアルバム 2
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
関連本
ブログに書いたアルバム

High Winds White Sky

チェット・ベイカー・フォー・カフェ・アプレミディ

夢見る人

ウェイヴ

LOOK TO THE SKY

The Original Soundtrack

THE Very Best of THE Moody Blues

Rollin

スティール・ホイールズ

ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム (DVD付 初回限定盤)

錯乱のドライヴ/カーズ登場(紙ジャケット/SHM-CD)

Carry on

Sleep Baby Sleep

Laid Back

ファームハウス

Tango in the Night

牙(タスク)

ベスト・オブ・ザ・ブラザーズ・ジョンソン

Mirage

Rumours

Fleetwood Mac

Cloud Nine

アイ・アム・サム

Plays On ~ Remastered & Expanded Edition [from UK]

Lucky for Some

ザ・トルバドールズ

America Original Album Series

flip flop

Welcome to the Real World

ホーム・フリー(紙ジャケット仕様)

666

シェイプス&パターンズ

Dream of Life

Burn

PUNCH DRUNKARD

Look to the Sky [Analog]

ブレックファスト・イン・アメリカ

Doobie Brothers ドゥービーブラザーズ / Best Of The Doobies 輸入盤 【CD】

461 Ocean Boulevard

ラン・ウィズ・ザ・パック

Christopher Cross

パイレーツ(紙ジャケット/SHM-CD)

プリーズ・プリーズ・ミー

クロージング・タイム(紙ジャケット仕様)

ベスト~フィーチャリング・エリック・カルメン

プロミス

ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン(K2HD/紙ジャケット仕様)

ワインの匂い(紙ジャケット仕様)

Smiler

Captain & Me

ポール・マッカートニー

イン・ザ・シティ・オブ・エンジェルス

イッツ・オンリー・ロックン・ロール

All That You Can't Leave Behind

A LONG VACATION 30th Edition

グランド・イリュージョン~大いなる幻影(紙ジャケット仕様)

Cornerstone

Crystal Ball

ELP四部作

ラスト・ワルツ 特別編 [DVD]

Wings Over America

Bowling in Paris

【輸入盤】ASGEIR アウスゲイル/IN THE SILENCE(CD)

【送料無料】 Power Station パワーステーション / Power Station 輸入盤 【CD】

TAKE OFF(離陸)

Figure 8

FC2Ad